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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

いかにLMSの機能を拡充するか

2007-09-26 12:43:35 | eLearning
eラーニングのコースウエアは、LMS(ラーニング・マネージメント・システム)のうえで運用される。

そのLMSは、各社からも販売されている。また、これから一般化すると予想されているSaaS(サース)方式で提供されているものもある。後者の場合、購入するのではなく、ネット上でそのシステムを利用することになります。

各社のLMSにそんなに違いはないのだろうか。

実際は、まったくといってよいほど、違いがあります。

選択する場合、まず、その機能の違いをよく研究する必要があります。最初の選択は、ユーザーとしてeラーニングを活用するのか、eラーニングをビジネスとして行いたいのかの違いです。ユーザー用とビジネス用では、当然のことですが、まったくLMSがちがいます。しばしば、ユーザー用のLMSをつかってビジネスをおこない失敗する例があります。

つぎに、コースの開発をサポートする機能に注目すべきです。SCORM準拠のLMSは、この面できわめて貧弱です。

ついで、受講生管理機能。これも、LMSによって大きな差があります。

さらに、学習プロセスを管理運営する機能。本格的なこの機能がないLMSが多いので、要注意です。

そのほか、規模対応能力や、機能拡張のしやすさもチェックが必要です。必要であれば、5万人でも10万人でも同時に学習できるのか、コースに新しい機能を付加するときに、LMSの機能拡張が簡単にできるのかなど。パッケージで売られているLMSの多くは、機能拡張に大きな費用が必要であったり、規模対応に限界があったりします。

現在のように技術進歩が早い時代には、買取よりも、SaaS(サース)で利用したほうが、いつでも最新のものを活用できるともいえます。売り切りのLMSには、短期間にバージョンが10を数えるほどのものもあります。少し前に買ったばかりなのバージョン3が、いまはバージョン10が販売されているということになってしまいます。