eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

すさまじいブレイクの予感

2007-09-07 15:57:25 | eラーニングビジネス
今年3月に60歳定年をを迎えた人口と、あたらしく労働人口となった世代の人口との格差は、数字の上では100万人近くにもなります。

実際に、この4月には、日本の経済社会全体に大きな衝撃を与えるほどの数十万人の大規模な労働人口減少がありました。いま、この影響は、広範にひろがるひそかな値上げという形でも表面化してきました。

すでに7年ほど続いてきた労働人口の減少のなかで、年功序列や終身雇用の基盤が失われ、企業組織の編成さえ変わっています。年功序列・終身効用は、企業規模の拡大が前提になったしくみであり、規模の成長基盤がなくなったときには、成立しません。

これから10年ほどのあいだ、定年退職の人口と労働力に成長する人口の差は、毎年数十万人に達します。

必然的に、企業にとって、労働力の確保が、最大級の課題となっていきます。結婚を機に退職する女性社員は、現状では70%にもなりますが、女性社員の職場復帰や、60歳以上の労働力の積極活用もすすむでしょう。外国人の採用も大規模になると思われます。

企業の仕組みにさえ影響を与えている労働人口の減少のはかりしれない大きな影響が浸透していくなかで、人にかかわるビジネスは、予想をこえた展開をみせるものとおもわれます。

教育研修は、人にかかわるビジネスにおいて、核心的な位置をしめています。

それだけではありません。規制緩和にともない、資格や免許の更新制が導入され始めています。新しい資格もどんどんうまれています。この更新のための教育研修のニーズは、おそろしいほどの規模です。当然、座学では手に負えません。eラーニングがすさまじく普及するでしょう。

まだまだ、転機となる大きな要因がたくさんありますが、eラーニングが、巨大な波におしあげられるように大きく上昇し、大ブレイクする予感、実感がします。