goo blog サービス終了のお知らせ 

eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

成果主義と個別教育

2005-10-15 23:52:12 | 企業研修
もういちど、かんたんに図にまとめますと、

年功序列→相対評価=集団評価→集団教育
成果主義→絶対評価=個別評価→個別教育

となります。

年功序列で、新卒採用された社員は、いろんな部署を経験しながらせりあがっていく。同じ年次の社員を集団でそだて、全体配置する。年功序列は、祖対評価と集団教育の仕組みです。(ここでいう集団教育は、集合教育とはちがう概念です)
成果主義は、もちろん、絶対評価であり、それは、個別評価です。集団を教育しながら配分していく発想はなく、個別教育が基本です。

成果主義をささえるものは、個別教育です。

しかし、成果主義を採用した企業も、まだ、教育研修の根本をかえるところまで踏み込んでいないところが多い。
過渡期であり、首尾一貫していません。

eラーニング会社の株価

2005-10-15 22:46:35 | eラーニング市場
ふたたび、株式公開をめざすeラーニングベンチャーがふえてきました。投資家のeラーニング市場への期待も、いったんは期待はずれではないかという見方を経験した後、当初よりもむしろ期待が高まっています。

専門家の予測も、eラーニング市場の到達規模は、日本でもアメリカでも、当初予想より拡大しています。

eラーニングベンチャーの公開後の株価は、その企業の評価もありますが、eラーニング市場の評価が大きな意味をもってきます。

自社のビジネスだけでなく、市場全体の活性化は、eラーニングベンチャーの重要な企業戦略の一部であるといえるでしょう。どのベンチャーも、積極的に市場全体を考えて行動しているのは理由がないことではないといえます。

あたりまえの主張にかわるとき

2005-10-15 15:24:46 | eラーニング市場
わたしたちは、まだダイヤルアップが中心であるとき、つなぎっぱなしで学習するASPサービスをはじめました。そのころ、ASPであっても、ほとんどすべてが教材をダウンロードするものでした。5年後のいまでは、わたしたちの方式があたりまえです。

昨年夏ごろから、わたしたちは、市場が成長期にはいったことをのべてきました。まだ、ほとんどの人たちは、なぜeラーニングは売れないのかと議論していました。しかし、1年たったいま、市場が急成長していることは、だれも感じていることであり、そのような見方は特別の主張でもなんでもありません。

おなじころから、eラーニングは、IT系のビジネスではなく、教育系のビジネスになったと指摘してきました。われわれだけがそれを指摘していたのですが、いまは、企業がeラーニングを導入するときにシステム部門の力を借りないのがあたりまえになりました。教育会社のeラーニングビジネスへの参入がめだっています。eラーニングが教育であることは、だれにもあたりまえです。

やはり、おなじころから、わたしたちは、日本的なeラーニングに注目し、指摘してきました。おそらく、だれもが日本的なeラーニングに力をいれはじめるのは、もうすぐでしょう。

わたしたちは、サービス開始のときから、eラーニングは、すぐれたLMSやすぐれたコースウエアがあるだけでは成功しないと言ってきました。運用や学習プロセスの設計・実施が決定的に重要です。したがって、わたしたちは、コースやLMSを売るのではなく、教育サービスの提供をおこなってきました。このわたしたちの主張も、あたりまえのことになりはじめています。

そのような考えから、コースの設計だけのせまい意味のIDも批判してきましたし、SCORMも限定した評価をしてきました。このわたしたちの考えも、いずれ、当たり前の考えになるでしょう。

わたしたちの主張は、最初は少数意見であっても、やがて常識となる意見をくりかえしています。

統合した設計の重要性

2005-10-15 11:47:31 | eLearning
eラーニングの成功のかぎは、しっかりした運用にあるという考えは、定着してきました。

運用、または、学習プロセスが決定的に重要であり、どのような学習プロセスマネージメントを行うかの設計が必要であるならば、
ここが重要なのですが、
統合したeラーニング設計が必要になるということです。

コースウエアの設計だけでも不十分であれば、個々のコースウエアや受講生管理のための新たなLMS機能の開発の設計をくわえてもまだ不十分です。学習プロセス運用の設計がひつようであり、統合した設計が必要です。

わたしたちが、トータルソリューションの提供を重視しておりますのは、どのようなソリューションも提供しますという意味だけではなく、統合したソリューションを提供しますというところに重点があります。

そのソリューションには、アウトソーシングにより、運用をすべてお引き受けいたしますということを含んでおります。