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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eLearning World が業界イベントとして定着

2009-08-14 09:14:07 | eラーニング市場
今年のeLearning Worldは、提供する業界の側とユーザ企業が直接出会う場としてしっかり定着したところに特徴があり、転機でもあったと思います。

来場者は昨年より減っていますが、いわゆるブームとはちがって、実際に課題をもった企業の方々が、真剣に情報をもとめて来場されていました。

実際、ネットラーニングのブースでも、用意した資料が2日目になくなって大増刷したり、いただいた名刺やアンケートの数が昨年を上回り、わたしたちの目標も大幅に超えました。

新しく登場してきたeラーニング市場において長年続いてきたこのeLearning World が、しっかり定着したといえるでしょう。eラーニングは、企業研修において、本格的に、多様にご利用いただきはじめています。

また、大学など教育機関でのeラーニングに対する関心の高まりも強く感じています。



多様化する市場と情報力

2009-07-08 09:24:06 | eラーニング市場
eラーニング市場は、劇的に多様化しています。

「市場環境が多様で不確実になればなるほど、情報力の有効性が増してくる」(岩波新書『ビジネス・インサイト』)

不確実な市場の多様な展開を、市場におけるどのポジションからもっともよくながめることができるのだろうか。

情報力は、対応のスピードに直結しています。いちはやく対応できるかどうか。

はげしい多様化は、ビジネスチャンスであるとともに、ビジネスチャンスを失うリスクを増大させている。それだけではない。致命的な競争優位の喪失もありうるということです。

はげしい多様化は、市場の変化におうじた組織や戦略の再編も企業に迫ることになります。

はげしい多様化は、おもわぬ他業種からの強力な参入をよびおこす。もちろん、思わぬ隣接分野への進出チャンスもうまれています。

いま、eラーニング市場でおきているはげしい多様化は、実は、世界経済において、1980年代ごろから基調となっているものです。eラーニング市場が例外なのではなく、eラーニング市場にも、同様な傾向が強くあらわれはじめたということです。

eラーニング市場がパワーを持ち始めたのに対応して、激烈な競争がはじまっています。

ネットラーニングは、この変化に対応して、組織と戦略を再編しつつある。現在のeラーニング市場の多様化を、その全体像において的確にとらえられているかどうかが、ある意味では、この市場における情報力のバロメータです。



eラーニング市場の急成長

2009-07-03 11:57:55 | eラーニング市場
これは、データというより、市場のまっただなかにいるプレイヤーとしての実感です。

2005年夏ごろに成長期にはいったeラーニング市場は、予想通り、この夏ごろからダイナミックな急成長の過程にはいるのは間違いないと確信しています。

まえに書いたように、変化の兆しは昨年の夏にはじまっています。

eラーニングは、大変な勢いで多様化しています。また、活用されるシーンが予想をこえて拡大しています。

率直なところ、それが何かはまだ公表はしたくないのですが、eラーニングがわたしの予想をもこえる広がりを見せはじめています。こんな可能性もあったのかとおどろくばかりです。

いよいよeラーニング市場のブレイクは近いといえるでしょう。

今年のイーラーニング・ワールド(eLearning World) は、他社の出展も楽しみです。




eラーニング市場形成の不十分さ

2009-06-30 11:59:45 | eラーニング市場
昨日のブログで、ある会社が実施したeラーニング競争入札で30倍ほどの差があったことを書きました。

これは、おおくの人にとって驚きですが、eラーニング市場が、いかに未形成であるかということも示しています。

実際に、ネットラーニングの受注レベルの30倍での発注が存在しているということなのです。入札の高い順の2位が8倍、3位が6倍、入札参加の半数がネットラーニングのほぼ倍以上の価格を提示したということは、市場でその価格が通用しているということの反映でしょう。高ければ成功するかというとそうではありません。

自社で巨額の費用をかけてeラーニング・システムを構築して大失敗したという話をよく聞きます。数億円をかけて失敗したという事例も少なくありません。

むしろ、費用がかかるのは、受注企業にeラーニングのスキルが不足していることが多い結果ではないでしょうか。

もっと市場に競争が浸透して、市場として確立され、適正な価格が標準化される必要があります。



入札価格に30倍の差

2009-06-29 13:06:31 | eラーニング市場
入札価格に30倍の差がある!

これは、先日、ある会社で実施されたeラーニングの競争入札で実際にあったことです。

9社が入札に参加しました。

ネットラーニングが最終的に落札しましたが、もっとも高い入札価格は、なんとその約30倍です。これを例外として外したとしても、2番目に高い入札価格でも、約8倍になります。3番目が、約6倍。

これは、まぎれもない事実です。

この入札価格は、いずれも現実的なものです。つまり、競争入札が実施されていない、あるいは、ネットラーニングが競争入札に参加していない場合は、高額の受注が存在しているということです。

あらためて、eラーニング市場、あるいは、eラーニング業界の現状を認識しました。とともに、ネットラーニングがさらに営業力をたかめて、より多くのお客様に適切な価格でeラーニングを提供することの大切さと責任を実感したところです。


今年のeラーニングワールド

2009-06-24 11:08:17 | eラーニング市場
eラーニングは、昨年の夏ごろから、いっきに多様化が進展し、市場が活発になっています。

これを反映して、ネットラーニングの今年のeラーニングワールドに参加する方針は、あたらしいeラーニングのデモと展示に重点を置きます。あたらしくeラーニングの世界で何が起きているのかを、具体的に来場者の方に理解していただけるようにいたします。

そのために、スペースも大きく確保しました。最大の12コマで出展します。

なお、昨年のテーマであった活用事例を徹底的に報告するという方針も、継続します。昨年は、成功事例から活用事例へというのが、わたしたちのテーマでした。



eLearning World 2009 出展申込ました

2009-06-15 13:27:47 | eラーニング市場
ネットラーニングは、eLearning World 2009に、昨年と同じ規模で出展します。

今年も最大規模での出展となります。

とくに今年は、SNSを完全に統合したLMS、携帯ラーニング、ライブレクチャー型のeラーニング、ネットセミナー、PP資料をボタン一つでeラーニング化するサービス、かんたんネットテスティング、かんたんネットアンケートなどさまざまな新しいeラーニングのご紹介と、大規模ユーザから直接、多数の事例報告などをいただきます。

ネットラーニング・グループ5社の力を結集して、ご期待にこたえる展示をおこないます。

eLearning World 2009 オフィシャル・サイト です。




eラーニング業界の景色

2009-06-05 13:02:28 | eラーニング市場
eラーニング白書に掲載されているeラーニング企業やeLwaerning World の参加企業のリストを、このところ何度もながめています。

日本を代表するeラーニング企業のリストであることは、まちがいありません。これが、日本のeラーニング業界といっていいでしょう。

これはいったいどうしたことなのだろうかと思う。

なぜ、こんなにeラーニングを提供する企業群が弱体なのか。わが社もふくめて。

ひとつひとつの企業を思い浮かべながら、なぜなのだろうかと考え続けています。市場は確実に急成長しているのに。

わが社は、これでいいのか?ネットラーニングは、新しい教育をうみだすという社会的な責任を果たせているのか?2000年にサービスを開始して9年。こんなところにしか到達できていない。

これでいいのか?




e-Learning World 2009 展示会

2009-05-29 09:27:19 | eラーニング市場
ことしもe-Learning World の季節がやってきます。

e-Learning World 2009は、8月5日から7日まで、いつものように東京ビッグサイトで開催されます。

今年のテーマは、「Change Challenge Chance 次世代への幕開け」です。日本のeラーニングは、この1年間、過去最大の転機をむかえています。

新しいタイプのeラーニングが続々登場して、すさまじい多様化がすすみ、また、クラウドの時代に対応したSaaS型のLMSにも注目があつまっています。

この新しい状況をしるための絶好の場であり、今年のイーラーニング・ワールドはみのがせません。

ネットラーニングは、今年も最大規模の出展で参加します。




WLBと社会人教育

2009-04-22 14:05:23 | eラーニング市場
昨日の日経新聞25面の記事(日本総合研究所)で、日本でもワークライフバランス(仕事と生活の調和)が浸透すれば、「欧米諸国に比べて水準が低い日本の個人向けサービス支出の国内総生産(GDP)比を押し上げると予想される。」と指摘されています。

そして、「成長が期待される分野として、まず社会人教育が挙げられる」という。

日本では、まだ「大人向けの教育支出が少ない。」現状である一方、「産業の知識集約化が進み、社会人になってからも学ぶ意欲は高まっている。」のである。

「しかし、仕事が忙しく学ぶ時間を捻出できない社会人は多い。」

ワークライフバランスで学ぶ時間の余裕が多少うまれるとしても、その時間をもっとも有効に使うには、まさにeラーニングこそ役立つであろう。

ちなみに、もうひとつ成長が期待されている分野は、育児と関係する保育サービスです。