(1)文化、芸術、音楽の「2016年問題」というのがある。かって(今も脱却はしていないが)長いデフレ不況時代にコンサート産業だけが10%以上の高い成長を続けていた成長産業で、当時も今も日本各地どこかで大小コンサートのない日はないというぐらい年間を通してコンサートが開催されている。
ところがそのコンサートが開催されるホールもここにきて耐用年数期限切れの老朽化がみられて、改修、建て替え、取り壊し、閉鎖されるホールが相次いでいる。横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、渋谷公会堂など音楽、芸術ファンにはおなじみのホールの改修、建て替えが同時期に集中して並ぶ。
(2)このためしばらくはコンサート開催の予定が立たずに、これまでのようにコンサートを立て続けに開催することもむずかしい環境変化に見舞われているというものだ。
コンサート産業が成長産業として全国数多くのコンサートなどを開催してきたのは、全国の地方自治体がかって地方文化、芸術の向上のためにそれぞれに競うようにホールを建設して、しかしその後ホールの運営、運用の財源難に見舞われて各自治体がホール維持のために文化、芸術、音楽行事、事業を工面、誘致してきたことが、いつもどこかでコンサートなどが開催されてコンサート産業の成長戦略を支えている。
(3)コンサート産業は14年で4260億円市場(報道)といわれている。2016年からしばらくは残されたホール競合問題でコンサート市場が減少するものとみられている。
地方自治体は地方文化、芸術の向上発展のためにホールは建設しても、その中身となる文化、芸術、音楽などは大都市圏に集中する組織、タレントを誘致するだけで地方からの独自の育成、発信に尽力してきたという話はあまり聞かない。
(4)地方には昔からその地方、地域の独自、独特の文化、芸術、芸能があってそれは今も伝統行事として祭りとして伝承されてはいるが、その「時」のだけものであって地方の文化、芸術、芸能を日常的に発展させるものとはなっていない。
わずかに地方、地域の自然と融合した、特性をいかした創造的な舞台を建設して、著名な俳優、劇団を長期間招いて公演を開催して、町おこしに尽力している事例はみられる。
(5)日本は教育にかかわる国の投資、予算が先進国の中でも各段に低く、これが世界的大学評価ランキングでも日本の大学評価が低い主な要因といわれているが、国の投資、支援は経済中心であり文化、芸術、音楽に関しても極めて関心が低いのが実情だ。
日本各地の伝統的な文化、芸術、芸能、音楽をそれぞれの地方で日常的なものに育てて発展させて根付かせる国と地方自治体の取り組みが、それぞれの地方を魅力的な文化、芸術、音楽の発信の場として再生する方法論(methodology)だ。
(6)そういう地方に著名な文化人、芸術家、音楽家が移り住んで日本の文化、芸術、音楽を成長、根付かせることができれば、それは地方からのあたらしい人材を育成することにもつながっていけば豊かな国づくり(creation of a state of plenty)となるダイナミズム(dynamism)だ。
ところがそのコンサートが開催されるホールもここにきて耐用年数期限切れの老朽化がみられて、改修、建て替え、取り壊し、閉鎖されるホールが相次いでいる。横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、渋谷公会堂など音楽、芸術ファンにはおなじみのホールの改修、建て替えが同時期に集中して並ぶ。
(2)このためしばらくはコンサート開催の予定が立たずに、これまでのようにコンサートを立て続けに開催することもむずかしい環境変化に見舞われているというものだ。
コンサート産業が成長産業として全国数多くのコンサートなどを開催してきたのは、全国の地方自治体がかって地方文化、芸術の向上のためにそれぞれに競うようにホールを建設して、しかしその後ホールの運営、運用の財源難に見舞われて各自治体がホール維持のために文化、芸術、音楽行事、事業を工面、誘致してきたことが、いつもどこかでコンサートなどが開催されてコンサート産業の成長戦略を支えている。
(3)コンサート産業は14年で4260億円市場(報道)といわれている。2016年からしばらくは残されたホール競合問題でコンサート市場が減少するものとみられている。
地方自治体は地方文化、芸術の向上発展のためにホールは建設しても、その中身となる文化、芸術、音楽などは大都市圏に集中する組織、タレントを誘致するだけで地方からの独自の育成、発信に尽力してきたという話はあまり聞かない。
(4)地方には昔からその地方、地域の独自、独特の文化、芸術、芸能があってそれは今も伝統行事として祭りとして伝承されてはいるが、その「時」のだけものであって地方の文化、芸術、芸能を日常的に発展させるものとはなっていない。
わずかに地方、地域の自然と融合した、特性をいかした創造的な舞台を建設して、著名な俳優、劇団を長期間招いて公演を開催して、町おこしに尽力している事例はみられる。
(5)日本は教育にかかわる国の投資、予算が先進国の中でも各段に低く、これが世界的大学評価ランキングでも日本の大学評価が低い主な要因といわれているが、国の投資、支援は経済中心であり文化、芸術、音楽に関しても極めて関心が低いのが実情だ。
日本各地の伝統的な文化、芸術、芸能、音楽をそれぞれの地方で日常的なものに育てて発展させて根付かせる国と地方自治体の取り組みが、それぞれの地方を魅力的な文化、芸術、音楽の発信の場として再生する方法論(methodology)だ。
(6)そういう地方に著名な文化人、芸術家、音楽家が移り住んで日本の文化、芸術、音楽を成長、根付かせることができれば、それは地方からのあたらしい人材を育成することにもつながっていけば豊かな国づくり(creation of a state of plenty)となるダイナミズム(dynamism)だ。