いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

民主党も開き直るべきだ。 it must assume defiant attitude as for democratic party of japan

2016-02-16 19:42:02 | 日記
 (1)安倍さんを登用しその後首相への道を開いた小泉元首相もああ言えばこう言う首相としては軽い発言の多い人であったが、それを間近で見てきたわけでもあるまいが安倍首相の言葉の軽さはそれに輪をかけたように軽い。

 予算委員会の野党質問中に首相席から我慢できずにヤジを飛ばすというこれまでの国会審議で聞いたことがない軽率さ、軽さであり、今国会でも昨日発表の2015年10~12月期のGDPがマイナス成長となって民主党は衆院予算委員会で株価も下落したとして経済は下向きになっていることを認めて「処方せんを練るべきだ」(報道)と指摘したのを受けて、安倍首相は経済のファンダメンタルズ(fundamentals)は確かで企業業績は堅調で税収、雇用も増え、倒産件数も減少しているとして、今3年前の民主党政権に戻せという声はどこにもないと強調してみせた。

 (2)それぞれに都合のいい経済データを駆使しての日本経済の景気判断解釈のスレ違い発言だが、ことあるごとに安倍首相の3年前の民主党政権失敗、失政を引き合いに出してのこれを揶揄(やゆ)する態度だ。

 経済実体性を反映しない期待込みの株価操作(金融緩和策)による景気判断に支えられるアベノミクスだが、各種経済指標データは軒並み下降を示して日銀のマイナス金利導入も金融機関などへの副作用が早くも懸念されており、しかしそれでも株価7千円台で円高株安のデフレ不況まっただ中だった3年前の民主党政権時代と比較すれば次元の違う経済状況であり、安倍首相としてもその民主党に現在の安倍政権の経済政策による経済不安定状況をアレ、コレ言われたくないところだろう。

 (3)それにしてもこれまでの首相がそうであったように、首相がことあるごとに前政権の失政を引き合いに出して批判(中傷的ともいえる)するなどとはめったにお目にかかったこともない政治的発言の軽さだ。

 ましてや安倍首相第1次政権での自らの失敗を糧に第2次政権を担うに当たっては、失敗を取りかえせれる再挑戦社会の実現を提唱していたこともあるのだから、、その理念、政治姿勢からしてもことあるごとの3年前の民主党政権時代の失政を引き合いに出しての自らの政策の正当性を主張する手法には、首相としての言動理念不一致、軽さばかりが印象的なものだ。

 (4)政治というものは過去の歴史は大いに教訓とすべきものではあるが、それと単純比較してただ現在の自らの政治、政策の正当性を主張すべきネガティヴなものではなくて、現在、未来の利益に向けてどう持続可能的(sustainability)に成長し、推進すべきことが必要なのかを考えるポジティヴなものであり、過去の失政(ことに極端な事例)を引き合いに自らの政治、政策の正当性を強調してみせても意味も意義もないものだ。

 (5)特に近年の国会議員の資質の低下は選挙制度(小選挙区比例代表並立)とのかかわりも影響しているが、ここへきての安倍内閣の閣僚の不祥事、威かく発言、デタラメ発言の数々には安倍首相の(首相としての)発言の軽さがあり、それでも今のところ高い(内閣)支持率を受けていることへのおごりであり、それが見えるからこその政治家として閣僚としての資質、発言の低さ、軽さでしかない。

 (6)民主党もいいかげん党宣伝ポスターでの自虐的表現(民主党は嫌いだけれど)などではなくて、国会、予算委員会審議においていい意味での開き直りで(assume defiant attitude)自らの3年前の失政を分析してみせて、アンチテーゼ(anti theses)として安倍首相と対峙すべきだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする