いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

イージス・アショアと防衛省。 aegis ashore and the ministry of defense

2020-09-05 20:21:38 | 日記
 (1)イージス・アショア(aegis ashore)問題、①北朝鮮のミサイル発射実験が日本上空を通過する安全保障問題、②強力な電磁波発射感知装置でこれまで海洋艦型だったものが地上配備型に変わって、配備周辺住民の健康生活への悪影響が出る環境問題、③イージス・アショア迎撃ミサイルのブースターの落下地点を制御できない(住宅地に落下する危険)技術問題、④防衛省の配備地元説明におけるデータ改ざんによる地元、住民の反対という政治問題、⑤迎撃ミサイルシステムの撃墜確率(50%ともいわれる)の低さの性能問題とイージス・アショア問題は困難な重要問題を抱えて、防衛省、河野防衛相としては大型予算化とあわせて国民に対する説明責任、対応の政治責任があった。

 (2)安全保障上、生活上、健康上、国、国民に対して大きな責任がありながら、防衛省幹部の事務次官らがイージス・アショアシステムの重大欠陥を認知しながら半年間も河野防衛相に報告していなかった(報道)ことがわかった。

 安全保障、防衛上重要問題でありながら防衛省がトップの河野防衛相に報告せずに意図的に隠していたとは、戦前の軍事政権、軍国主義体制を彷彿とさせるもので驚きだった。

 (3)その後イージス・アショアのブースター落下が制御できない重要欠陥が簡単には修正できないとしてようやく報告を受けた河野防衛相の唐突なイージス・アショア計画の断念表明だった。欠陥事案を防衛省事務次官らが把握して半年間もたっていた。

 河野防衛相は「大臣として責任を感じる」(報道)とは述べたが責任を取ることはなく、今回のポスト安倍総裁選への出馬にも一時意欲を示すなど言行不一致の国民に対する無責任なあきれた行動だ。

 (4)日本の安全保障、国民、社会の安全を守る防衛省、河野防衛相がこのていたらくで、戦前軍事体制に回帰する事実隠し、データ改ざんで国民をあざむく防衛体質は国の安全保障にかかわる情報秘密主義でなかなか表に実体をあきらかにしない伏魔殿の防衛省であるだけに、政府、防衛相のシビリアンコントロールが十分機能することが不可欠なことを再確認するイージス・アショア計画の欠陥半年間隠しであった。

 (5)防衛省は制服組(自衛官)の立場、権限が背広組(事務方)と肩を並べる、さらに上を行く防衛省内規定改正が進められて久しいが、その後伏魔殿防衛省の改革実体、力関係はどうなっているのか国民としても無関心ではいられない。

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