いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

地方の反乱。 a rebellion of region

2020-09-04 20:34:16 | 日記
 (1)自民党総裁、首相選びは16日に決着するが、総裁選では全国党員投票が省かれて国会議員と47都道府県連各3票ずつで争われることが決まったが、これに対して40以上の都道府県連では3票の行方を党員投票による「予備選」を実施して決める(報道)こちらの方は民主主義的な方針だ。

 政治空白を理由の自民党本部の党員投票省略、無視の方針に対して「地方」からの「反乱」(a rebellion of region)が始まった。

 (2)自民党主流5派閥が菅候補を支持する最終決着には影響はないとみられるが、地方党員票が岸田、石破候補に優位に動けば主流5派閥の既得権益独占体制のこれからの政権運営に少なからず影響力を与えるものと考えられる。総裁選は残り任期終了の1年後に再び実施される。

 国会議員も選挙区での県連、党員の支持、応援、協力は重要で(河井前法相夫妻議員の地方議員買収疑惑事件でも露見)、地方の反乱は国家議員の派閥力学政治に不利益とみられる。

 (3)同時期に野党の立憲民主党と国民民主党の合流新党が結党されて、代表選も実施される。政権交代の受け皿となる「大きな塊」を目指して合流新党は149人(報道)と一定の勢力は維持したが予想に届かない見込みで、一方合流新党に参加せずに独自の新党を目指す議員は20人超と見込まれこちらは予想を上回る結果となりそうだ。

 (4)合流新党は一定の「大きな塊」とはなったが、依然国民の期待、支持、関心は極めて低く、影響力のある野党勢力結集とはなっていない。野党の合流新党、独自の新党が理念、政策、思想、信条で独自色を出して存在感を高められるのか、むしろ20人超の独自の新党参加議員には政策通、執行役員経験議員、知名度の高い議員の顔ぶれがみられて、かって担った民主党政権の国民の期待を裏切った自滅トラウマの続く国民の支持は低いが政策提案、提言型政治を目指せばおもしろい存在になる期待もある。

 (5)独自の新党参加議員には保守系野党議員も集まり、憲法改正支持の日本維新の会との連携、協力関係も聞こえてくる。しかし、野党として09年民主党政権誕生となった自民党政権にない当時は国民の支持を受けた革新的政策、理念、思想を今度は実行性のある方法論(methodology)で示し、訴え続けることも日本のまともな政治観には必要だ。

 (6)合流新党、独自の新党ともに次回選挙(早ければ次期首相の解散総選挙)での生き残りをかけた戦いだ。

 

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