いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

愛国主義の言語統制。 dialogue control of patriotism

2023-03-04 20:13:18 | 日記
 (1)世界には多くの言語があり、日本各地にも方言が多くある。言語は敵味方を区別する、また同一社会の共同意識を持つためのものと考える。露が言論統制をさらに強めている。プーチン大統領が政府機関での言語使用に関する法律を改定して「政府の言語としてロシア語を使う際に現代のロシア語の基準に適さない言葉や表現の使用を認めない」(報道)として、外国語の単語の使用を原則禁止した。

 (2)米国IT大手企業などの外国製のメッセージアプリを使うことも禁止する。完全にロシア化社会の実現で、ウクライナ軍事侵攻を進める愛国者主義社会の実現をはかる。政府機関、代表が海外国との交渉、話し合いをする時はどうなのか、首脳会談などで相手国とうまくやり取りができるのか、例外適用とするのか、国連での演説、安保理会合でのやり取りはどうなるのか、ダブルスタンダード(double standard)では言語統制での愛国者国民締め付けにもプーチン大統領の面目も立たないことになる。

 (3)そんなことはプーチン大統領が心配すればいいことだが、プーチン大統領のあせりがみられて追い詰められていることがうかがえる。露も言論統制(総論)から言語統制(各論)にまでロジック(logic)、ダイアローグ(dialogue)規制を強化、強制して露の元祖帰り、純血主義、純粋主義、単一主義を進めるプーチン大統領の行き詰った偏向主義だ。

 (4)プーチン大統領が目指すものはそういう大ソ連邦復活だ。ベルリンの壁崩壊のソ連邦解体による当時ゴルバチョフ大統領のペレストロイカ(改革)で露も大国として責任のある行動が期待されたが、再びプーチン大統領が大ソ連邦復活を目指してウクライナ軍事侵攻を開始して世界から孤立化の道を進み、さらに露国内の言語統制を強めて国内統制、規律を強化することは露国内からのプーチン大統領孤立化につながることも考えられる。

 (5)米国が中国を唯一の競争相手国と決めつけてプーチン大統領が露の存在感、影響力減少に危機を感じて、欧州でかってのソ連邦国が西側寄りに立場を移す流れに対して危機的意識を持って米国、NATOに対抗する手段として隣国ウクライナ軍事侵攻を強行したシナリオがみえる。
 
 (6)しかし一時の露のペレストロイカで改革の目が開けた中でグローバル時代、社会の倫理に(ethical)抵抗してプーチン大統領がウクライナ軍事侵攻、国内元祖帰り、愛国主義、純血主義、言語統制にまで社会統制、規律を強めては、第2の露崩壊の時代に突き進む危険な賭けだ。
 それをプーチン大統領以外のロシア人が黙っているのか、試される問題だ。

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