いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

髪形と政治・安倍信長型と岸田家康型。hair style and politics

2023-03-06 20:23:24 | 日記
 (1)岸田首相のその日の行動記録が新聞の片隅に載っている。首相として隠し事があってはならずに可能な限りに国民に情報開示しているものだが、岸田首相は近年の首相に比較して散髪に行く回数が各段に多い。髪が厚かった安倍元首相と比較して岸田首相は多い方ではないが、身ぎれい、きれい好き、身なり、見た目を気にする性格なのか、整髪事情から首相の政治手法について考えてみた。

 (2)安倍元首相は60代でも髪が特別に多く、行動、考えは繊細よりは大胆、政治的立場は保守思想が強く、どちらかといえば誰かを動かして政治主張、政策を実行するというよりは自らがまず前面に出て主張、意見を述べて先頭に立って率先して引っ張る政治家だ。

 (3)安倍第1次政権では「美しい国日本」理念を掲げて、はっきりとそれとわかる戦前の儒教思想に根差した伝統的保守主義、思想を引き継いで、首相としてA級戦犯が祀られている靖国神社参拝をくり返して日本の旧日本軍によるアジア植民地侵略支配を受けた中国、韓国から批判、非難を受けて外交問題に発展してきた。
 安倍第2次政権ではアベノミクス実現の日銀の大胆な金融緩和策を導入して円安株高効果で大企業、富裕層優遇政策を主導して、経済回復を果してデフレ不況に苦しんできた国民の人気も高かった。

 (4)比較して髪が多くなく散髪頻度も格別に多い岸田首相は、安倍政権で外相を長く担当して安倍首相からの政権禅譲を期待しての「待ち」の政治でしかし戦後最長の安倍政権ではなかなかその機会もなく、その後自民党政調会長を歴任してジッと出番待ちの時間が続いた。
 その後の安倍継承の菅首相が先に誕生したが国民の支持率低迷により2期目の総裁選に立候補しないことになり、いち早く岸田氏が立候補を表明してスタートダッシュよろしく待望の首相(総裁)の座を射止めた。

 (5)安倍元首相が信長型政治家なら、岸田首相は家康型政治家だ。織田信長は絶対権勢からか少数軍勢で京都を訪れ、光秀勢に本能寺で討たれて亡くなり、安倍元首相は国民的人気を背景に選挙応援で奈良を訪れ非業の銃撃テロで亡くなった。
 岸田首相の政治理念、信条はリベラルといわれて、保守思想とは一線を画して自由主義、軍縮、平和主義が強いとみられている。当初はあたらしい資本主義、成長と分配の好循環への転換を目指したが次第に自民党内に影響力を強く残す安倍元首相のアベノミクス、成長論主体に傾いていき保守派に寄り添う政治姿勢が強くなっている。

 (6)首相の髪の量、散髪の頻度から政治手法を見てみたが、偶然にも比較多い安倍元首相と多くない岸田首相の政治手法、理念、主張、意見の違いが好対照で安倍信長型に岸田家康型に分けられて浮かび上がってきて、これから岸田首相にどういう道が待ち受けるのかだ。

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