(1)日本は唯一の戦争被爆国でありながら、その日本に71年前に原爆を投下した米国の「核の傘」のもとに国防、防衛政策を推進するというパラドックス(paradox)が現実的世界政治だ。
日本の防衛理論の「核の傘」とは抑止力効果を前提とするもので、現実にそれを使用して攻撃国を撃退しようということが前提ではない。
日本は建前上、非核三原則を堅持しており、日本から核兵器攻撃が作戦使用されることはない。
(2)ロシアのプーチン大統領はクリミア半島の強制併合による米欧との対立で一時戦略核兵器(地域限定的)の使用を軍に準備させた(趣旨報道)といわれているが、格段に破壊力をあげた核兵器が今日的社会で現実に使用されれば、それは一地域の問題にとどまらずに地球規模、人類の生命の生存、環境の破壊につながるものだけに、パラドックスとしてまったく現実的な話ではない。
核兵器が現実的な抑止力効果の兵器であるように、一種の非現実的な威かく目的の核攻撃論というべきものだ。
(3)非現実的な核攻撃が間違っても(fail safe)使用されないように核保有国は外交努力をしなければ、地球、人類の平和、環境は保障されないし、訪れない。
日中韓3か国外相会談に合わせて日中外相会談が行われて、岸田外相からは首脳会談実現の前提として「東シナ海の状況改善」(報道)が必要と中国側に注文があり、王外相が「不測の事態回避に向けた意思疎通の必要性」を認めて(同)双方が関係改善に向けて協力することが外交努力であり、成果(efforts and results in diplomacy)だ。
(4)この日中韓外相会談に合わせるかのように北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを日本海に向けて発射し、日本の防空識別圏内に落下(報道)した。
ミサイルの飛行距離が発射ごとに格段に延びており、性能の向上が見られて、今回のように潜水艦からのミサイル発射ということになれば兆候をつかむことさえむずかしく迎撃対応もできずに、近隣韓国、日本さらに米国本土も攻撃視野に入って現実的脅威となっているとみられている。
(5)北朝鮮は執拗に核実験、ミサイル発射をくり返して挑発しているが、実際に相手国に本攻撃をするとなれば北朝鮮にとっても世界を相手にする国の存亡をかけた極限リスクともなり、容易には行動に移せないというのが大方の見方だろう。
関係国双方が軍事圧力を双方に有利なように情報操作して都合よく利用する、威かくの正当性展開でもある。
かといって緊迫した一触即発の軍事衝突の事態は起こり得ないことはなく、やはり今回の日中外相会談のように関係国間の外交努力、意思疎通は欠かせないところだ。
(6)核兵器は現実的には限定的、戦略的規模といっても今日的世界で使用することなど未来にわたって地球破壊、環境破壊で使用自らの生存も危うくする自棄行動であり、あり得ない非現実的兵器であり続けるものだ。
その非現実的核兵器の抑止力効果も現実的ではなく、核兵器使用全面禁止に向けて世界は良識ある行動に向かわざるを得ない。
日本の防衛理論の「核の傘」とは抑止力効果を前提とするもので、現実にそれを使用して攻撃国を撃退しようということが前提ではない。
日本は建前上、非核三原則を堅持しており、日本から核兵器攻撃が作戦使用されることはない。
(2)ロシアのプーチン大統領はクリミア半島の強制併合による米欧との対立で一時戦略核兵器(地域限定的)の使用を軍に準備させた(趣旨報道)といわれているが、格段に破壊力をあげた核兵器が今日的社会で現実に使用されれば、それは一地域の問題にとどまらずに地球規模、人類の生命の生存、環境の破壊につながるものだけに、パラドックスとしてまったく現実的な話ではない。
核兵器が現実的な抑止力効果の兵器であるように、一種の非現実的な威かく目的の核攻撃論というべきものだ。
(3)非現実的な核攻撃が間違っても(fail safe)使用されないように核保有国は外交努力をしなければ、地球、人類の平和、環境は保障されないし、訪れない。
日中韓3か国外相会談に合わせて日中外相会談が行われて、岸田外相からは首脳会談実現の前提として「東シナ海の状況改善」(報道)が必要と中国側に注文があり、王外相が「不測の事態回避に向けた意思疎通の必要性」を認めて(同)双方が関係改善に向けて協力することが外交努力であり、成果(efforts and results in diplomacy)だ。
(4)この日中韓外相会談に合わせるかのように北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを日本海に向けて発射し、日本の防空識別圏内に落下(報道)した。
ミサイルの飛行距離が発射ごとに格段に延びており、性能の向上が見られて、今回のように潜水艦からのミサイル発射ということになれば兆候をつかむことさえむずかしく迎撃対応もできずに、近隣韓国、日本さらに米国本土も攻撃視野に入って現実的脅威となっているとみられている。
(5)北朝鮮は執拗に核実験、ミサイル発射をくり返して挑発しているが、実際に相手国に本攻撃をするとなれば北朝鮮にとっても世界を相手にする国の存亡をかけた極限リスクともなり、容易には行動に移せないというのが大方の見方だろう。
関係国双方が軍事圧力を双方に有利なように情報操作して都合よく利用する、威かくの正当性展開でもある。
かといって緊迫した一触即発の軍事衝突の事態は起こり得ないことはなく、やはり今回の日中外相会談のように関係国間の外交努力、意思疎通は欠かせないところだ。
(6)核兵器は現実的には限定的、戦略的規模といっても今日的世界で使用することなど未来にわたって地球破壊、環境破壊で使用自らの生存も危うくする自棄行動であり、あり得ない非現実的兵器であり続けるものだ。
その非現実的核兵器の抑止力効果も現実的ではなく、核兵器使用全面禁止に向けて世界は良識ある行動に向かわざるを得ない。