いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ゲームアプリとカオス。 application of games and khaos

2016-08-18 20:07:07 | 日記
 (1)「ポケモンGO」が全米で交通事故まで引き起こすゲームアプリとして話題性をふりまいて、満を持して日本にも上陸して同じように若者中心に熱中危険「歩きスマホ」の社会現象をもたらした。

 交差点では自転車走行者と歩きスマホ夢中者との言い争いなどにも遭遇することもある。スマートフォンがいつでも、どこでも自由に誰とでも通信できるという機能性の高さが特徴だとすれば、現行法令の中で重大事故につながらない程度の移動スマホはいたしかたのない現代社会での使い勝手の良さというところだ。

 (2)おかげで7月に「ポケモンGO」の配信が開始されて1か月で全世界で1億3千万回のダウンロード数を記録して、ギネスで世界記録に認定された。1か月で約207億円の売り上げに達した(報道)といわれてゲームアプリとしては異例の収益効果となっている。

 昔のゲームは元本に一度投資すれば何度でも無償で利用できたものだが、情報化時代、社会のスマートフォンになると接続するたびに情報利用料(配信)を負担することになり、これが4次産業革命として成長戦略を支えることになる。
 
 (3)はた目にはスマートフォンを見ながら多くの若者が同じ有名場所に集まってきて(集められて)不自然にあふれてウロウロしている図を見ると、すっかり儲け上手の手にのせられたようで滑稽ではある。

 このギャップが情報化時代、社会のカオス(khaos)であり、個人、個性喪失の現実感だ。インターネットの位置情報に仮想現実を取り入れた単純なゲームアプリだが、ゲーム主観の自己満足型を満たすものでゲーム感覚は単純なほど興味と関心を引きやすいものだ。

 (4)その手法が情報通信を使用しているところに自己満足をさらに掻き立てる要素がある。車を運転中に「ポケモンGO」などは法規上ももってのほかだが、歩きながらスマホに規制をという声も聞かれる。

 冒頭のように自転車走行者との接近、接触などもあり得ることで危険だが、規制対象というのも過熱して(superheat)いるのではないのか。生活、住まいというのは固定から移動、携帯自由、空間へと変化してそれなりに付加価値の高いスキル、技術革新社会(innovation society)を形つくっている。

 (5)今はスマートフォンも「ポケモンGO」に占拠された感はあるが、用途、価値はスマートで広いものがある。多様な用途、有効利用をコンプライアンス(compliance)で縛る必要はない。

 現在ある法令内で安全で機能的なスマートフォンの活用をもっと多機能な活用をはかるべきだ。ただし、「ポケモンGO」も含めてゲームアプリ配信としてのスマートフォンの利用(歩きスマホ形式)がいいのかどうかは考えものだ。

 (6)現実と仮想現実の混同は現代社会のカオスであり、個人、個性喪失につながる意識の変化をもたらす恐れもある。
 ポケモンGOもそのうち沈静化すれば(そうなると思うが)パラドックス(paradox)として社会としては健全化しているといえよう。

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