いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

財津和夫さんへのpresidentの手紙。 special edition

2010-09-27 19:55:20 | 日記
 9月も下旬になっても日中の日射しは暑くて、まだ半袖で過ごしています。財津さんと同じく
冷房は苦手のほうですが、今年のように酷暑となりますとそうも言ってられません。
 7月10日のソロコンサートファイナルの後、2か月半程たちますがいかがお過ごしでしょうか。
8月でしたか9月に入ってからでしたか、財津さんのラジオ番組の「人生ゲーム21」で経済誌
の「president」の取材スタッフが番組ブース内で取材中の話題が財津さんのコメントにありまし
て、発売を楽しみにしていました。

 本日発売の「president」10.18号に4Pの特集「心の旅 37年間の軌跡 財津和夫」記事が
掲載されました。同誌は掲載写真にも深いセンシビリティ(sensibility)、特徴がありまして、今
回の財津さんの記事では他ではあまり見られない1Pを使ったステージでのマイクスタンドにギ
ターを抱えて歌う財津さんの全身アップライト(up-right)の写真が、とてもセンシビリティで印象
的です。

 今回のソロコンサートのバンドメンバーも含めたスタッフと財津さんが揃ってステージ上に座っ
ての一同揃っての写真も、説明力のある貴重なスナップです。一方、いすに座ってマイクを手に
熱唱する財津さん。横にギタースタンドに掛けたアコースティックギターのアップライトと一体の
スナップがコンサートの臨場感を伝えてきます。

 掲載記事も、財津さんの40年近くの音楽活動、人生を客観的にエポック(epoch)毎に整理し
て特徴をつかまえた内容を中心に、財津さんのパーソナリティ、楽曲、サウンド志向をわかり安
く書いてあるのが印象的です。
 冒頭記事の、いつの時代でも色あせずにポップスのスタンダードナンバーと言えばまず「心の
旅」が思い浮かぶという、出だしの書き出しも「的」を得ています。

 財津サウンド、メロディというと、財津さんの好きなポール・マッカートニー(ビートルズ)志向の
ように言われますが、財津さんは「言葉(lyrics)」を活かすためにすばらしいメロディを創り出して
きたと受け取っていましたから、どちらかと言えばジョン・レノン(ビートルズ)の流れを汲んでいる
と考えていました。

 近年は、音楽、楽曲における「言葉(lyrics)」の伝える力、意味を大切にしている財津さんの思
いもよくわかりました。前によく出る発声法で言葉(lyrics)を鮮明に伝えるミュージシャンとしては
類希(たぐいまれ)な天性のボイスを持つ財津さんです。
 
 04年(56才)から3年間は体調管理もむづかしく(更年期障害とお話になっていますが)、体調
不良時期だったとはじめて聞きました。05年、07~08年とチューリップ再結成後期のコンサート
の時期でしたが、楽器と違ってボイスコントロールは年令とともにアジャスト(adjustment)がむづか
しいセクションなので、音楽、サウンドに対するアンサンブル(ensemble)、責任感のとりわけ強い
財津さんにとっては時代比較の試練の期間でもあったのでしょう。

 前半、後半の途中休憩を入れたセパレート・コンサート(その時期はけっこう他のコンサートでも
セパレートコンサートは多かったと聞く)形式や、夏の季節の休養と体調管理にも工夫がありまし
た。しかし、この時期のコンサートのステージ上では、いつもの財津さんのメロウな厚いボイス、サ
ウンドは変わらず、難解な財津サウンド、楽曲の多い中、50代になって特にオクターブの幅の広
い 「I am the editor」をセットリストに入れて、見事に歌いこなした財津さんには感動したものです。
 個人的には、若い頃のちょっと鼻にかかった高音よりは現在の厚い高音ボイスの財津さんが好
きです。

 60才を迎えて(現在62才)自然に肩の力が抜けて、いい意味で飾らない現実と対峙して音楽
活動を展開している財津さん。音楽を人生に賭けたフロンティアな音楽活動40年近くの「生き方」
がずっと好きです。まだまだやるべきテーマはあります。
 これからの音楽への挑戦も感じられる見応え、読み応えのある「president」財津特集です。

 10月末から始まる「ライブ&トーク2010~11」も、そろそろ準備開始でしょうか。企画力のある
構成、セットリストでぜひ、目にもの見せましょう。

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