いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

円高と特許と酷暑。 the high yen-rate , patent ,intense heat

2010-09-16 19:43:01 | 日記
 (1)安定不況の時代に入って、経済はかってのようなバブル経済力は考えられない。時代
は、環境適応型社会に入って、経済も効率化、技術化優先で産業は重厚長大型ではない。
 大型の社会資本整備も全国的に一巡して、経済はグローバル化し、欧米の景気動向が瞬時
のうちに国内経済に影響力を持つ。
 特に「円」への信用度が高く(あるいは意図的投機、標的効果か)、欧米マーケットでは景気
浮揚のための輸出効果としてドルを売り、円を買う円高(the high yen-rate)操作が繰り返され
て、一時1ドル82円台の15年振りの円高を記録した。

 政府、日銀もようやく昨日に欧米との協調はむづかしい経済状況の中、単独での為替介入
でマーケットを85円台の円安に押し戻した。依然として各企業の経営健全化の想定為替レート
(1ドル90円:経済データ)とは開きがある。
 企業は円高対策、経済発展の著しい新興国戦略もあり、生産拠点を海外、特にアジア新興
国に移して、日本の産業の空洞化を招いて雇用不安を加速させて経済不況から抜け出せない
スパイラル(spiral)状況の悪循環。

 (2)そこで、産業は先端技術開発、研究でハイブリッド・EV車、太陽光発電、スマートグリッド
(次世代送電網)と環境適応の次世代型社会の産業構造に変換を目指す。
 直近の08年統計の世界の特許(patent)出願件数で日本は50万2千件と、米国(同40万
件)、中国(同20万件)、韓国(同17万件)を大きく引き離してトップを維持(WIPOデータ)して、
先端技術開発、研究で高い潜在能力、技術力を示している。

 環境適応型社会の構築に、先端技術開発で貢献することが日本の経済、産業の復活につ
ながる。できれば、次世代社会に向けた国内産業基盤、環境が整備されて、高い先端技術開
発力が新規雇用など国内経済活力を生むことが望まれる。
 日本経済の高い潜在能力に、復活の背景(データ)はある。

 (3)昨夏の冷夏に比較するまでもなく、今夏の酷暑(intense heat)。今年8月の電気使用量は、
前年比較2~4倍が一般的だった。電力は、石炭が主力燃料の発電所も多い「とか」で、円高差
益の恩恵もなく、逆に値上がり傾向だ。
 ひとり暮らしの高年令者では、クーラーの設置がなかったり、電気料金の支払いが出来ない
からとクーラーの使用を止めて、夜間の熱中症で死亡にも至る体調異変が目に付いた。

 政府厚労省は、生活保護費に暑さ対策の夏季加算の上乗せを検討する。必要な経済的援助
は欠かせないが、問題となった高年令者の生存の把握も含めてひとり暮らし国民の生活環境
の把握に地方、地域の熱意、協力がいる。
 自治体も地方、地域主権を行政のひとつの柱としているが、理念が先行して実体はおそまつ
なものだ。

 ハード面では、太陽光発電、コンピュータシステムを使った電力有効利用(スマートグリッド)
とエネルギー利用の効率化を進めている。
 ソフト面、地方、地域主体の連携による地域内生活環境の改善に向けた相互協力がなくては
ならない。
 高年令化社会を迎えて、当然の地域で考え、行動する地域主権、自治能力(local self-government)
の有り様だ。
 

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