(1)FMラジオを聞いていたら、耳に流れるように軽快な聞きなれたギターサウンドが聞こえて
きた。イントロからのギターアレンジ(arrange)は、チューリップの「we believe in magic」か、も
っとさかのぼれば「サボテンの花」のイントロのギターアレンジだ。
演奏グループは「syrup(シロップ)16g」というスリー・ピース(男性3人)のバンドだった。曲名
は聞き損ねたが、イントロからのギターアレンジはそのまま曲全体をアンサンブル(ensemble)
していて、音質といいプレイスタイルといいチューリップサウンド、財津サウンドの「テイスト(taste)」
そのものだった。
「syrup 16g」は、93年結成のメジャーデビューが02年でインディーズが長く、すでに08年に
はグループは解散している。(ネットデータ) 本人たちは偶然だと言うかもしれないが、音質、
プレイスタイルはチューリップサウンドを具現していた。さすがに、ボーカルは財津さんとは正反
対のロー・ピッチ(low pitched)であった。
グループ名の「シロップ(syrup)16g」も、どこかチューリップ(tulip)に通じるものがあり、これも
偶然か。
(2)その財津和夫さん、今年1月末から開始したコンサートツアー2010のファイナルコンサート
が7月10日に大阪NHKホールで開催されて、このステージがBSTVで収録されて全国オンエア
された。このコンサートは、80年代チューリップと90年財津和夫のコラボレーションと、財津和夫
さんの多様で多作な楽曲の幅の広い音楽年代比較を表現する財津サウンド、メロディの音楽性
の高いものだった。
コンサートホールの音をテレビで再現する技術は、大変むづかしい。音は振動し、増幅する特性
があって、コンサート専用ホールではその振動をホール全体に立体的に等しく増幅する音響効果
を考えて設計されている。
多目的ホールでは講演会、討論会用に音は声として振動、増幅をできるだけ抑制してシンプル
に届けなければ聞きとりづらい。このため、多目的ホールでは音は反響を抑制した構造設計も考
慮されている。チューリップが長らく武道館でのコンサートを開催しなかったのも音響にこだわった
からだ。
マイクから直接取る音は振動の少ないシンプルな音で、ホールのスピーカーを通した振動、増幅
した音では、音の厚み、深みが違う。
財津さんも以前語ったように、ホールによっては観客のはいっていないリハーサルの時の音と、
観客の入ったホールの時の音では極端に音の響きが違うことがあるという。
コンサートホールも、ロック仕様の大音響の耐えられる大規模なものから、クラシック専用のセン
シティブな音を表現するものまで音響設計は多様だ。
テレビ収録となると鮮明な音の収録が基本となるので、他の音に影響されないマイクから直接
収録する技術が普通だ。
今回の財津和夫さんのコンサート番組も、ホールで聞いた時と音の厚み、深みが随分と制限さ
れてシンプルに淡泊に伝わってくる。その分、音、声、楽器音がクリアーに収録されていた。
これが結果として、楽曲によってはホールの時より効果的なものもある。「僕がつくった愛の歌」、
「青春の影」のメロディライン中心のきれいなキーボード一本の楽曲では、ホールの時より音程も
よく伝わり、シンプルな声、音楽性がよくメロディを引きたてている。財津さんの歌のうまさ、声色
がテレビ収録版では効果的に働いていた。
コンサートのテレビ収録版では、声量で圧倒するホールでは味わえないセンシティブ(sensitive)
とダイナミック(dynamic)が混在するスケールの大きな財津音楽が味わえた。
やはり、コンサートは音響設計された音響効果のいい専用ホールで聞くのがふさわしい。コンサ
ートは「ライブ」なので、ふたつと同じものがない。
きた。イントロからのギターアレンジ(arrange)は、チューリップの「we believe in magic」か、も
っとさかのぼれば「サボテンの花」のイントロのギターアレンジだ。
演奏グループは「syrup(シロップ)16g」というスリー・ピース(男性3人)のバンドだった。曲名
は聞き損ねたが、イントロからのギターアレンジはそのまま曲全体をアンサンブル(ensemble)
していて、音質といいプレイスタイルといいチューリップサウンド、財津サウンドの「テイスト(taste)」
そのものだった。
「syrup 16g」は、93年結成のメジャーデビューが02年でインディーズが長く、すでに08年に
はグループは解散している。(ネットデータ) 本人たちは偶然だと言うかもしれないが、音質、
プレイスタイルはチューリップサウンドを具現していた。さすがに、ボーカルは財津さんとは正反
対のロー・ピッチ(low pitched)であった。
グループ名の「シロップ(syrup)16g」も、どこかチューリップ(tulip)に通じるものがあり、これも
偶然か。
(2)その財津和夫さん、今年1月末から開始したコンサートツアー2010のファイナルコンサート
が7月10日に大阪NHKホールで開催されて、このステージがBSTVで収録されて全国オンエア
された。このコンサートは、80年代チューリップと90年財津和夫のコラボレーションと、財津和夫
さんの多様で多作な楽曲の幅の広い音楽年代比較を表現する財津サウンド、メロディの音楽性
の高いものだった。
コンサートホールの音をテレビで再現する技術は、大変むづかしい。音は振動し、増幅する特性
があって、コンサート専用ホールではその振動をホール全体に立体的に等しく増幅する音響効果
を考えて設計されている。
多目的ホールでは講演会、討論会用に音は声として振動、増幅をできるだけ抑制してシンプル
に届けなければ聞きとりづらい。このため、多目的ホールでは音は反響を抑制した構造設計も考
慮されている。チューリップが長らく武道館でのコンサートを開催しなかったのも音響にこだわった
からだ。
マイクから直接取る音は振動の少ないシンプルな音で、ホールのスピーカーを通した振動、増幅
した音では、音の厚み、深みが違う。
財津さんも以前語ったように、ホールによっては観客のはいっていないリハーサルの時の音と、
観客の入ったホールの時の音では極端に音の響きが違うことがあるという。
コンサートホールも、ロック仕様の大音響の耐えられる大規模なものから、クラシック専用のセン
シティブな音を表現するものまで音響設計は多様だ。
テレビ収録となると鮮明な音の収録が基本となるので、他の音に影響されないマイクから直接
収録する技術が普通だ。
今回の財津和夫さんのコンサート番組も、ホールで聞いた時と音の厚み、深みが随分と制限さ
れてシンプルに淡泊に伝わってくる。その分、音、声、楽器音がクリアーに収録されていた。
これが結果として、楽曲によってはホールの時より効果的なものもある。「僕がつくった愛の歌」、
「青春の影」のメロディライン中心のきれいなキーボード一本の楽曲では、ホールの時より音程も
よく伝わり、シンプルな声、音楽性がよくメロディを引きたてている。財津さんの歌のうまさ、声色
がテレビ収録版では効果的に働いていた。
コンサートのテレビ収録版では、声量で圧倒するホールでは味わえないセンシティブ(sensitive)
とダイナミック(dynamic)が混在するスケールの大きな財津音楽が味わえた。
やはり、コンサートは音響設計された音響効果のいい専用ホールで聞くのがふさわしい。コンサ
ートは「ライブ」なので、ふたつと同じものがない。