いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

9月と大学病院。 september Univ. hospital

2010-09-05 19:51:42 | 日記
 (1)9月に入っても酷暑はおさまらない。今日は京都で39.9度。高気圧が偏西風に押
さえられて、日本付近に停滞してこれに回り込むように西からの乾いた風が近畿、東海に吹
込んでの酷暑だ。日本を狙う台風の湿った空気も影響している。
 JR東海道線では、名古屋周辺でレールのゆがみが生じる恐れがあるため、徐行運転を実
施して数十本に遅れの影響が出ている。
 今夏の8月の平均気温は100年来の最高気温を記録したが、一時的な体感温度としては
もっと暑い夏はあった。

 やはり40度近くまで最高気温は上昇し、電線のスズメが落ちたり、道路のアスファルト
が液状化(fluid style)して波を打ち、線路のレールも恐れどころか、都心でもレールのゆがみ
が生じた記録的な猛暑は経験した。
 昨年が冷夏だっただけに余計、夏の暑さを実感して暑さの長期化もダメージとして大きい。
 今夏は、意外と暑さによる物理的な変化、影響は少ないように思う(まだ、夏真っ盛りだが)。
その分、熱中症被害に見られるように人的影響が大きかった。高年令化社会を迎えての気温
の変化による健康管理に、地域主導を含めた財政的裏付けのある情報管理、協力体制が求
められる。

 (2)近くに大学病院(Univ. hospital)があるので少々の混雑は覚悟して、検査に行くことがあ
るが、予約もつけにくい生活なので飛び込みで早朝に出かけても、すでに診察室の前の待機
フロアーのイスは満席で、検査までに半日余りは待たされる。
 待機フロアーの人々を眺めては、診察に訪れて半日余りも待たされては、病院は病気を治
すところでもあるけれど、同時に病気をつくるところでもあると、つくづく思う。

 地域の町医者は、継続的で追跡的な医療体制には重要な役割を持つが、医療機器の充実や
勤務体系で需要も伸びずに、医者の「志(こころざし)」でも消極的な分野だ。
 高年令化社会を迎えての町医者の環境整備は急がれる必要がある。

 (3)東京と地方の大規模な大学病院で、抗生物質の効かない菌(多剤性菌アシネトバクター
バウマニ)による大量の院内集団感染で死亡者も出ていた。
 当事者の大学病院のひとつでは、大規模施設に比較して専従スタッフの不足、対応の遅れ
が明らかとなり、病院は病気を治すところではあると同時に、病気をつくるところでもある側面
を見せた。

 医学分野は、研究開発では先端的技術開発が画期的に進む一方、医療現場では医者の
数のインバランス(imbalance)、財政、経営難問題を抱えて、国も含めての対策不足が目立つ。
 この国の高年令化社会の将来を具現した、中・長期的な医療のグランド・デザインが必要だ。

 

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