いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ベンチャー地域共同事業と進化。 regional venture,evolution

2010-09-22 19:56:07 | 日記
 (1)民主党改造内閣が景気回復に、一にも二にも雇用、雇用というわりには経済政策に具体性
が示せない。内閣支持率は前回比較66%と回復したが、経済政策の不満は70%を超えている。
 
 大学も、先端的技術開発研究、知的財産の社会還元も含めたベンチャー事業(venture business)
を立ち上げているが、雇用確保の事業化までは至らない。
 94年から本格化した大学のベンチャー事業は、直近の08年で全国大学1900事業余りで、業
績好調で事業化(株式公開)に至ったのは20事業に留まっている。

 さらに底辺を見ると、全国大学(高専含む)800余りのうちベンチャー事業を立ち上げているのが
27%(220校)と低調だ。政府が雇用と言うからには、産学官協同プロジェクト、大学のベンチャー
事業にも国を挙げてのさらなる支援が必要だ。

 少子化時代を迎えて、大学の経営、研究、教育もそれどころではない、余裕もない環境にあるの
か、パラドックス(paradox)として地域社会に根差した大学の教育、研究、先端技術能力、知的財
産が地域社会に還元するメソッド(method)としてのベンチャー事業が、地域共同体(regional community)
として活用されれば地域活性化、雇用促進、そして地域を支える大学として入学者への希望、期
待をも掘り起こすことになる、教養社会のスパイラル(spiral)化が期待できる。

 大学ベンチャー事業の経営、運営に、地域が共同体としての参画が見込めれば、事業化は促進
するのではないか。産学官協同研究、開発事業で先端的技術開発、商品化もある。
 大学ベンチャー事業への挑戦が全国大学で27%で、そのうち事業軌道化が20事業というのは
大学の社会共有化からは意欲、工夫が足りない。

 大学の持つ先端的技術開発、研究能力は、経済不況、環境適応型社会、低炭素(low carbon)
型次世代社会の時代にあってこそ、活用、必要とされる要素だ。

 (2)その基礎的、先端的技術開発、研究、学術理論で世紀、時代に高い影響力を示した研究者
を対象としたノーベル賞(nobel prize)選考発表が来月上旬と近づいてきた。
 今年もiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した山中教授を含む3名の日本人研究者の名前が
候補者として上がっている。毎年、ナノチューブ発見の日本人研究者も候補者として名を連ねてい
る。

 今年は、化学、物理学のほか医学生理学、経済理論の分野でも日本人研究者に注目が集まっ
ている。日本の先端的技術研究、開発の高さ、評価をひとつのルートではあっても、示すいい機会
だ。
 長引く経済不況、次世代社会を目指す中、先端的技術研究、開発、学術理論、知的財産が社会
に効果的に還元される「進化(evolution)」が大事だ。
 

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