いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

メディアの真実と公正と。 reality and fairness

2010-09-04 19:51:06 | 日記
 (1)参院選中の唐突とした消費税増税論議に端を発した敗北と、かっては論客だったとい
われた首相の国会論議の凡庸さが政治的無気力感を生んで、その「スキ(blind side)」に
乗じて何と数か月前に政治とカネの不透明感で幹事長を引責辞任した政治家を政権民主党
の代表選の候補者として登場させた政治。

 メディアは連日、首相と前幹事長との代表選に関する政策比較、勢力比較、その道の専門
家を登場させての記者会見での態度、服装チェック、好感度まで特集するサービスぶりだ。
 次期首相を選ぶ代表選に、何かと話題の前幹事長の表舞台への登場ということもあって、
バリュー(value)が高いと読んでの堂々たる連日の特集記事。

 ほとんど中身を読む気がしない。たとえそれがどんなに画期的な政策提言であっても(聞
くところによると、まだ題目だけで裏付けのない政策中心)気にならない。
 前幹事長の政治責任、政治手法に対する国民の意思は、80%が政治家として不適切と
判断している中での国民の届かないところでの代表選出馬で、上述のような政治的「スキ
(blind side)」、首相の資質が本来なければ登場などあり得ない政治体質の政治家だから
だ。

 メディアは、その結果(誰が代表になろうと)を見越しての、今は皮肉を込めたクローズ
アップなのか、報道姿勢にもっと正義とか、真実(reakity)とか、善意とか社会の公正性
(fairness style)を基盤とするものが基本に見られていいのではないのか。話題性ばかり
でなく。
 米国との平和、安全、経済協力における主権をかけた問題提起は、中国・新興国との安
全、経済協力関係は本当のところ、今どうなっているのか。北朝鮮との関係は、手がかりも
ないのか、今は。その分、あまりメディアからは痛切には聞こえてこないのは残念だ。

 (2)むづかしい。ホンダがトヨタの株価をはじめて終値で抜いた。といっても販売業績(achievements)
のグレードの大小の違いが円高株安で影響力に比較格差が出たというのが本質というとこ
ろだ。
 輸出量の多少(円高影響比較、トヨタの300億円にホンダの170億円)、国内シェアの多
少(トヨタ国内シェア50%)の差への「負荷」が、円高マーケットに直接反映しての株価の
逆転だ。
 ただ、企業は生産拠点を海外にシフト(shift)して円高差損の影響にも自己対応しており、
世界戦略のトヨタに対して時流の中国、新興国集中進出のホンダとの経営方針の違いも円
高マーケットの反応に出た。

 欧米でのリコール対応問題から、そもそも欧米中心で新興国対応に遅れていたトヨタに、
時流に乗ったホンダがマーケットの信頼を受けたというところだ。
 今、米国はガソリン安値で再び自動車社会の本来志向の大型車への回帰がはじまってい
るという。トヨタの「乗って楽しい自動車」の戦略が再び希望をもたらすのか。ともに、環境適
応型社会とどう溶け合うのか。

 (3)円高メリットとして、日本企業の海外企業買収が1~8月間統計で過去最多の312件
(前年同期比較36%増)を記録した。欧米経済の不況、不安が原因の円高に対して、円へ
の高い信頼の「メリット」で欧米に日本経済の意見を発信(sending)するのも大切だ。
 

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