オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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【小ネタ】初の透明液晶を搭載したスロットマシン

2022年09月25日 23時12分03秒 | スロットマシン/メダルゲーム

今週の拙ブログは、当初一つのネタを考えていたのですがなかなか筆が進まず、しかも本日は完成度5%の状態で飲み会に行ってしまい10時過ぎに帰宅したため、長く目指していた毎週日曜日更新に赤信号が激しく点滅する状態になってしまっています。

そこで今回は、当初のネタは諦めて、拙ブログで採り上げるには新し過ぎるのですが、「BURGLAR IN PARIS (ARIZE, 2003)」のご紹介でお茶を濁しておこうと思います。

「BURGLAR IN PARIS」のフライヤー。

「BURGLAR IN PARIS」が発売された時期のスロットマシン界では、表現力に優れるビデオスロットが従来のメカリールを一挙に過去のものにしてしまいそうな勢いで爆発的に広まりつつあった頃だったのですが、「BURGLAR IN PARIS」はリールを覆うガラスの部分を透明液晶にして、メカリールの周囲に自由度の高いグラフィック演出ができる点が画期的でした。

「BURGLAR IN PARIS」のリール部分の拡大図。リールの周辺は液晶画面になっており、様々な映像による演出を可能としている。

この目新しい演出はたちまち注目の的となり、他社も模倣品を製造するようになりました。しかし、それでも結局のところビデオスロットの台頭を抑えてメカリール機の人気を復活させるということもなく、単なるメカリールの演出手法の一つとして消費されてしまったように思います。それも、透明液晶がゲームをさらに面白くするわけでもなく、単なるこけおどしでしかなかったところにその理由の一つがあると思います。

どんなにすごい技術を使っていようとも、「それで実現したいこと」が面白くなければ早晩顧みられなくなるという厳しい現実を突きつける例の一つとして、ワタシの記憶に残ったゲームでした。


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2 コメント

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Unknown (Liner)
2022-10-06 11:52:27
アルゼの場合は、「パチスロで使っていて、海外向け機器で使うから、国内向けも一応作っておくかなぁ」くらいのプライオリティ(製造コストが安いし、くらいの認識)でしかなかったように思えます。海外では各社が色々な見せ方をしましたけれども、透明だからこそこういう使い方をするというのはあまりない印象です(IGTは配当成立ラインの図柄を3Dに見せる手法というのを使っているものの)。
60インチ縦使いのスロットとかもありますね。アイキャッチ性極振りみたいな方向性。
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Unknown (nazox2016)
2022-10-06 22:15:33
スロットマシンの主流がビデオになってから大型化が進んで、小さい画面の透明液晶ではインパクトがなくなってしまったということもあるかもしれませんね。しかし、これ以上大型化も難しかろうし、スロットマシンの次の一手に何が残されているのか、ちょっと不安を感じます。
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