オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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【小ネタ】トラックボールを使ったビデオゲーム二題

2020年01月12日 20時42分13秒 | ビデオゲーム
コンピューターの操作装置に「トラックボール」というものがあります。操作系にトラックボールを備えた最も古い商用ビデオゲーム機が何であるのかははっきりしないのですが、ワタシの記憶ではSEGA1977年1978年に発売した「WORLD CUP」になります。



WORLD CUP (SEGA, 1977 1978)フライヤーの裏表。英語表記であるところを見ると、海外向けのものらしい。

フライヤー裏面に書かれている操作説明では、この操作系を「ball type control」と呼んでいます。このころはまだ「トラックボール」という言葉が一般的ではなかったのでしょうか。こんなことを言い出すとトラックボールの歴史まで調べなければならなくなってしまいそうですが、これはワタシにとってはあまり興味を惹かれる話でもないので、すっとぼけることにします

ワタシがこの「WORLD CUP」を見たのは、渋谷センター街にかつてあった「新宿スポーツランド」というゲームセンターの地下で、たぶん1978か79年のことでした。このロケは、1980年頃に「扇屋」という牛丼屋になった後、またゲーセンに戻ったと思ったらまた何かの飲食店になったと思ったらまたゲーセンに戻る、なんてことを繰り返していたように記憶しており、現在は「三平酒家」という居酒屋になっています。この店のオーナーは新宿の繁華街で古くから手広く商売をしており、ゲームセンターもセガと共同でいくつもオペレートしていたので、この店もその一つだったのでしょう。

WORLD CUPは6人制のサッカーゲームでした。プレイヤーの移動はトラックボールを転がして行うところまでは簡単に想像がつきますが、意外なのはボールを蹴る操作で、なんとトラックボールを押すことで、パス、またはシュートを行っています。ワタシは、トラックボールに転がす以外の操作を加えているゲームの例を他に知りません。

ワタシの記憶で次に古い、トラックボールを使用したゲーム機は、翌1978年に米国ATARI社が発売した「FOOTBALL」です。1個のトラックボールと1個のボタンだけで操作する、アメリカン・フットボールをモチーフとするゲームでした。セガのトラックボールは、ポケットビリヤードのボール程度の大きさでしたが、こちらは大きめのグレープフルーツくらいの大きさがありました。



FOOTBALL (ATARI, 1978)フライヤーの表裏。

攻撃側(〇で表示)、守備側(×で表j比)とも、4種類のフォーメーションから次に採用するものを選んで、ボールがスナップされた後は〇×で描かれた選手をトラックボールで操作します。この時、懸命になってトラックボールを回す余り、ボールとテーブルの隙間に掌の皮膚を挟んでしまい痛い思いをする人が続出したものでした。

このゲームが発売されたころ、日本ではなぜかアメリカン・フットボールというスポーツが少しだけブームになりかけていたこともあってか、ゲームセンターによっては順番待ちもできるくらいのヒットとなり、国内ではコピーを製造販売するメーカーも現れました。このころから既にスポーツ観戦オタクの気があったワタシ(関連記事:RIO五輪に因んだ(こじつけた)スロットマシンの話)はアメリカン・フットボールも好きだったので、かなり入れ込んだゲームとなりました。

今回は、ワタシが認識するところの、トラックボールを使用した最も古いと思われる業務用ビデオゲーム2機種を取り上げましたが、「これより古いものを俺様は知っている」という方がいらっしゃいましたら、ぜひともご教示いただけますようお願い申し上げます。
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2 コメント

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Unknown (EM好きおじさん)
2020-01-13 14:58:53
私はSEGAのWORLD CUPの方は見た記憶がないのですが、ATARIのFOOTBALLの方は良く覚えています。私が遊んだ場所は高田馬場のBIX BOXだったと思います。

中にはトラックボールを両手で回す人がいました。コントロールが必要な時は片手ですが、トラックボールを速く回さなければならない時は両手で交互にボールをはたく様な感じで回すのです。その方が速く回せて疲れも少ないらしいのですが私はうまくできませんでした。このゲームは結構人気があった様で、100円を何枚も投入してプレイを続けていた人達もいました。手は大丈夫だったのかな。

これ以前のトラックボール使用ゲームを残念ながら知らないのですが、変な制御機構を使ったゲームをひとつ思い出しました。基本的には左右2人用のPONGなのですが、パドル制御が回転ツマミではなくてアナログスティックなのです。当時私が所有していたプロポーショナルラジコン送信機の制御スティックと良く似ていましたが、ゲームでは中央位置へのリターンスプリングがなくて自由な位置で止まりました。

自陣内のどこへでもパドルを移動できるので、テニスで言えばネット際プレーも可能でした。75年頃のFLIM FLAMというゲームでした。
Unknown (nazox2016)
2020-01-13 21:43:52
SEGAのワールドカップはめったに見かけませんでしたが、ATARIのフットボールはかなり広く普及しましたからね。ゲーム料金は、100円で1単位(設定によって異なる)の時間が買えるシステムだったので、予め複数の100円硬貨を投入してゲーム時間を長くすることもできました。

「FLIM FLAM」は知らなかったので調べました。1974年(1975年頃、としているところもあった)に、Meadowsというメーカーが作った機械のようです。これに似たコントローラーは、「Tail Gunner(Cinematronics, 1979)」というベクタースキャンのビデオゲームでも採用されていましたね。

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