今月の13日に、水車見学にいらっしゃった、植松三十里(ウエマツミドリ)先生に敬意を表し、御作を読み、紹介し、感想を述べようと思う。
まず、
咸臨丸、サンフランシスコにて、 角川文庫、H22年4月25日発行
咸臨丸に乗船した人々のうち、勝海舟や福沢諭吉などの有名人ではなく、水夫として乗り組み、病気やその介護のために、同船で帰国できなかった人々の話だ。
船に乗って、ずぶぬれになった経験を有する者としては、咸臨丸乗組員の荒天時の苦労話はみにつまされた。よくわかる。
「咸臨丸のかたりべ」という描き下ろしが、併載されている。
どちらかというと、こちらのほうが迫力があって、魅かれた。
「幕末軍艦咸臨丸」という本を著した文倉平次郎について書いている。「幕末軍艦咸臨丸」は知る人ぞ知る名著らしい。
その文倉の著作に至った動機が、咸臨丸乗り組み船員のうち、現地で亡くなった三人の墓のうち、三人目の墓を見つけたことであった、との解釈は、説得力があり、感激した。
この「幕末軍艦咸臨丸」も読んでみたい。
植松先生は、世の中の動きに一石を投じた、無名の人への関心が強いようだ。なかなかいい。
まず、
咸臨丸、サンフランシスコにて、 角川文庫、H22年4月25日発行
咸臨丸に乗船した人々のうち、勝海舟や福沢諭吉などの有名人ではなく、水夫として乗り組み、病気やその介護のために、同船で帰国できなかった人々の話だ。
船に乗って、ずぶぬれになった経験を有する者としては、咸臨丸乗組員の荒天時の苦労話はみにつまされた。よくわかる。
「咸臨丸のかたりべ」という描き下ろしが、併載されている。
どちらかというと、こちらのほうが迫力があって、魅かれた。
「幕末軍艦咸臨丸」という本を著した文倉平次郎について書いている。「幕末軍艦咸臨丸」は知る人ぞ知る名著らしい。
その文倉の著作に至った動機が、咸臨丸乗り組み船員のうち、現地で亡くなった三人の墓のうち、三人目の墓を見つけたことであった、との解釈は、説得力があり、感激した。
この「幕末軍艦咸臨丸」も読んでみたい。
植松先生は、世の中の動きに一石を投じた、無名の人への関心が強いようだ。なかなかいい。