え、女優だったの？

「トランス・アメリカ」　2006/アメリカ

ゾっとするくらい上手い女優でしたこの人、フェリシティ・ハフマン。

性同一性障害の男性が、過去に一度だけ関係をもった女性との間に息子（１７才）がいたことを知る。複雑な環境の中で育てられた息子の身元引受人となり息子を迎えに行くことになる。その過程を描いたロードムービー。
詳細は→http://www.transamerica-movie.jp/

フェリシティの優れた演技力にはまったく驚きました。
本来男性なのに女性として生活している男、という役を女優が演じている。
頭がこんがらかってしまいそうな難役をどう切り替えて演じたのかなぁ。
女がそのまま女を演じたらフツーで、元は男であることも出さなきゃいけない。
実際、予備知識なしで観たら絶対男優だと思っていたでしょう。凄い
作品の中で、父性よりも細々とした「母性」が自然に身についているところがいろいろ考えさせられます。

おっと、息子役のケヴィン・ゼガーズの横顔が美しい

増す魅力

オシム監督、というよりも物理学博士といった風貌。
なんだかこの人がＴＶに出てくると言動、態度が気になる。



「流れに乗らないぞ」というようにマスコミを斜めから
傍観するような態度、軽はずみな言動を抑えるどっしり
したことばの確かさ重さ。
メディアのパターン化された質問を蹴散らすかのように
、それでいて説得力ある物言いに「信じていい人」を
感じる。

記事からオシムさんの言葉を拾うことが楽しみになってきてる
この頃です。日本選手の基本的な特性を日本人より分かって
いる人かも・・・。
ただ、就任当時から諦観した感じがゆらゆらと漂うのです

読み返し

かなりの年月を空けて[干刈あがた]作品を読み返してみた。
「しずかにわたすこがねのゆびわ」を再読してみたら、
未読だった「窓の下の天の川」が気になって探したら
絶版となっており、ネットの古本市場でやっと入手。

どちらもそれぞれイイ時期に読んだナ、と思う。
若い女性の恋愛観や結婚観を冷静な姿勢と筆致で問いてくる
「しずかにわたすこがねのゆびわ」は、
今、社会状況も変わり多少旧さは感じられるかもしれないが、
根本にある女性の迷いとわだかまりのようなものは時代を
経ても変わらない。

その女性たちのその後が「窓の下の天の川」となるのだろう
。教訓めいたところが微塵もなく、固まって自分で気が
つきにくいところに静かに浸潤してきて、なんだか良き
理解者を得た気分になる。

フレームの中

写真を撮られるのは苦手です。
写真写りが悪いから、という至ってシンプルな理由だが。この際、素がよくないという実情は省いて記す）

デジタルになってからは早くシャッターを押してくれるようにはなったけど、それでも少しは表情を止めていなくちゃいけない。これが、ダメなんです。笑顔を止める、ってなんだかウソくさくて恥ずかしくて。「照れ」とか「苦手ぇ」がバレバレでカメラに収まってしまいゆるゆるの表情になる。そういうことで、日常頻繁に写真は撮るが撮ってもらうことはめったにない。棚の上には家族の歴史が一目瞭然と、多彩なフォトフレームの中にズラリ並んでいるが、私が一人で写っている写真は皆無。フレームの中に一人で侵入できっこありません

今日暑い、ってもんじゃないですね「熱い」です。飲みたい・・最初の一口が最高

ラスタ・トーマスが観たい

ダンス好きには堪らない企画「ムーヴィン・アウト」が上演中。
兼ねてより「観るぞぉ」と思っていたのでチケットを・・・と予約する前に、今回は冷静に情報を探ってみた。

なんと、本場でのオリジナルキャストはめったに本拠地以外では踊らないというではないか・・・知らなかったいやいや、ダンス好きと称する人には「This is a pen」と同じくらいの知識だったのかも。。。だからどうしてもオリジナルキャストで観たい！という人は遥々海を渡って観に行く。で、今回の公演ではそのオリジナルキャストの数人が含まれているという。そこんとこを”遅ればせながら”知ってしまった私は是非是非「ラスタ・トーマス」のエディ役で観たいのです

しかし、その日のキャストは[当日]でなければ発表しないもし、予約日にトーマス出演を外してしまったらあまりに落胆が大きい。毎日劇場へ通って（電話はダメ）確認するほどの時間はなし、迷っているうちにチケットは売り切れになるし・・・・[裏情報]なるものはないのでしょうかねぇ金・土・日に賭けてみるか。

ラスト・トーマス、あなたのチーターが疾走するようなしなやかで強靭なダンスが観たいhttp://www.movinout.jp