日々、思うことをサラサラと。

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読み返し

2006年08月06日 | 映画
かなりの年月を空けて[干刈あがた]作品を読み返してみた。
「しずかにわたすこがねのゆびわ」を再読してみたら、
未読だった「窓の下の天の川」が気になって探したら
絶版となっており、ネットの古本市場でやっと入手。

どちらもそれぞれイイ時期に読んだナ、と思う。
若い女性の恋愛観や結婚観を冷静な姿勢と筆致で問いてくる
「しずかにわたすこがねのゆびわ」は、
今、社会状況も変わり多少旧さは感じられるかもしれないが、
根本にある女性の迷いとわだかまりのようなものは時代を
経ても変わらない。

その女性たちのその後が「窓の下の天の川」となるのだろう
。教訓めいたところが微塵もなく、固まって自分で気が
つきにくいところに静かに浸潤してきて、なんだか良き
理解者を得た気分になる。
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