■アメリカの夢は女性解放に関しても一定の限界があるそうで、レディー・ファーストの精神よりも聖書の創世記に出ている神の似姿として作られた男とは違う創造物という変な解釈が根強く残っている地域があちこちにあるとか……。
米大統領選挙で民主党のバラク・オバマ陣営に敗れた共和党の副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事は10日、地元メディアの取材に応え、共和党が敗北したのはブッシュ政権の不人気が原因だったとの見方を示した。……「共和党陣営は過度に現体制を代表し、過去8年間に起きたことを代表してしまった」と述べ、イラク戦争をめぐるブッシュ政権の失敗や米国が抱え込んだ膨大な借金を理由に、共和党政権からできるだけ離れたいという人々の意思が働いたと分析した。
■ブッシュ政権の大失敗に米国中の人々が辟易しているのは前から分かっていた事で、共和党内で「一匹狼」と呼ばれたマケインさんが候補になって、選挙運動中もブッシュ政権との距離を大々的にアッピールしていたはずです。その横で大はしゃぎしていたのがペイリンさんで、初の女性副大統領になるかも?!と最初はなかなかの人気でした。その後、可哀想なくらいに人気が凋落してしまったのは身から出たサビとしか言いようがありません。
ペイリン氏は4年後の大統領選への出馬もうわさされるが、フォックスニュースのインタビューでは「わたしのために開かれた扉があるのなら、それを逃したくない。12年後であろうと4年後であろうと、わたしの家族と州、国のためになるのなら、そしてわたしにとってのチャンスとなるなら、その扉を押し開ける」と語っている。
■演説用に大急ぎでスタッフが基本的な常識事項をレクチャーしたら、アフリカが国名だと思っていたとか、米国と自由貿易協定を結んでいる相手国を知らなかったとか、腹立ち紛れに暴露する者が現れて、御本人は怒り心頭に発しているそうですなあ。
共和党が選挙期間中にペイリン氏の服飾費に15万ドル(約1500万円)を費やしたことについては、「わたしが頼んだわけでも望んだわけでもない」と弁明した。陣営関係者によると、購入した洋服やアクセサリーなどは慈善目的で使うか店に返品するかペイリン氏に買い取らせるかを現在協議中だという。
2008年11月11日 CNN/APニュース
■アラスカから出て来て全米を飛び回るのですから、相当な資金が必要だったのは分かりますが、家族旅行と政治活動を混同したような勘違いは不味かったでしょうなあ。「親しみ易さ」と軽率さを混同していた節もありました。御高齢のマケイン候補が当選したら、健康上の理由で副大統領が代役を務めねばなりません。もっと若い候補だったら単なるお飾りで済みますが、無知蒙昧ぶりが暴露されてしまったペイリンさんが本当に大統領職を担うかも?と考えたら、やはり投票を躊躇するのが普通でしょうなあ。ああいう人でも知事になれるのがアラスカ州という場所なのだと分かったのは一つの功績だったかも?
■しかし、これで女性の副大統領というアメリカの夢は遠退いてしまったのでしょうなあ。ヒラリー・クリントンで初の女性大統領!という話も消え、オバマ大統領と仲直りして初の女性副大統領!という話も無くなったので、女性大統領の出現はまだ先のことになりそうです。でも、黒人大統領よりも女性大統領の方が先に実現するだろうと予測する米国人が多かったはずなのです。やはり、順番が違って早過ぎた夢の実現だったかも知れませんなあ。
今月14、15の両日にワシントンで開かれる金融危機に関する首脳会議(サミット)について、オバマ次期米大統領はサミットへの参加を見送るほか、外国首脳との個別会談にも応じない方針を固めた。政権移行チームのジョン・ポデスタ共同議長が11日、記者会見で明らかにした。……「同じ時期に大統領はひとりだけだ。(ブッシュ)大統領が米国のために会議で発言することが大切だ」と指摘。今回のサミットは現政権に委ね、オバマ氏は距離を置く姿勢を示した。
■今回の金融危機はブッシュ政権が続けた自由放任市場主義が育ててしまったモンスター投資銀業が、これまたブッシュ大統領が実施した「持ち家政策」を食い物にしてサブプライム・ローンという毒物を世界中に撒き散らしたのが原因とされているのですから、世界中の冷たい視線を浴びて、せっせと自分が撒いたタネの刈り取り作業をするのはブッシュ大統領の役目です。そんな恥ずかしい場所に同席して就任前から同罪扱いされるのは真っ平御免!というわけなのでしょう。
サミットは20カ国首脳による14日の夕食会で実質的に幕を開け、15日を討議にあてる。……10日にオバマ氏がサミットに参加しない方針を明らかにしていたが、ポデスタ氏は首脳との会談拒否を含めた徹底的な不参加の方針を打ち出した。……オバマ氏の不参加方針について、米メディアは、政権発足後の金融政策でフリーハンドを確保したい思惑だと伝えている。
11月12日 産経新聞
■ブッシュの悪夢から早く覚めたい世界の首脳たちは、新しい夢を語りそうなオバマ新大統領に目も心も奪われているとか……。針の筵(むしろ)に座らされるブッシュ大統領にとっては、晩餐会の御馳走は砂を噛む様に味気ない物でしょうし、急速に実体経済が悪化している各国の首脳も飯など食っている場合じゃない!という切迫感があるのではないでしょうか?世界の首脳たちが本気で経済危機に取り組んでいると示すには、儀礼的な晩餐会を中止して会議の時間を延ばした方がよいような気がします。福田ホイホイ首相が1人ではしゃいで何も決まらなかった洞爺湖サミットとは違うのですからなあ。
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米大統領選挙で民主党のバラク・オバマ陣営に敗れた共和党の副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事は10日、地元メディアの取材に応え、共和党が敗北したのはブッシュ政権の不人気が原因だったとの見方を示した。……「共和党陣営は過度に現体制を代表し、過去8年間に起きたことを代表してしまった」と述べ、イラク戦争をめぐるブッシュ政権の失敗や米国が抱え込んだ膨大な借金を理由に、共和党政権からできるだけ離れたいという人々の意思が働いたと分析した。
■ブッシュ政権の大失敗に米国中の人々が辟易しているのは前から分かっていた事で、共和党内で「一匹狼」と呼ばれたマケインさんが候補になって、選挙運動中もブッシュ政権との距離を大々的にアッピールしていたはずです。その横で大はしゃぎしていたのがペイリンさんで、初の女性副大統領になるかも?!と最初はなかなかの人気でした。その後、可哀想なくらいに人気が凋落してしまったのは身から出たサビとしか言いようがありません。
ペイリン氏は4年後の大統領選への出馬もうわさされるが、フォックスニュースのインタビューでは「わたしのために開かれた扉があるのなら、それを逃したくない。12年後であろうと4年後であろうと、わたしの家族と州、国のためになるのなら、そしてわたしにとってのチャンスとなるなら、その扉を押し開ける」と語っている。
■演説用に大急ぎでスタッフが基本的な常識事項をレクチャーしたら、アフリカが国名だと思っていたとか、米国と自由貿易協定を結んでいる相手国を知らなかったとか、腹立ち紛れに暴露する者が現れて、御本人は怒り心頭に発しているそうですなあ。
共和党が選挙期間中にペイリン氏の服飾費に15万ドル(約1500万円)を費やしたことについては、「わたしが頼んだわけでも望んだわけでもない」と弁明した。陣営関係者によると、購入した洋服やアクセサリーなどは慈善目的で使うか店に返品するかペイリン氏に買い取らせるかを現在協議中だという。
2008年11月11日 CNN/APニュース
■アラスカから出て来て全米を飛び回るのですから、相当な資金が必要だったのは分かりますが、家族旅行と政治活動を混同したような勘違いは不味かったでしょうなあ。「親しみ易さ」と軽率さを混同していた節もありました。御高齢のマケイン候補が当選したら、健康上の理由で副大統領が代役を務めねばなりません。もっと若い候補だったら単なるお飾りで済みますが、無知蒙昧ぶりが暴露されてしまったペイリンさんが本当に大統領職を担うかも?と考えたら、やはり投票を躊躇するのが普通でしょうなあ。ああいう人でも知事になれるのがアラスカ州という場所なのだと分かったのは一つの功績だったかも?
■しかし、これで女性の副大統領というアメリカの夢は遠退いてしまったのでしょうなあ。ヒラリー・クリントンで初の女性大統領!という話も消え、オバマ大統領と仲直りして初の女性副大統領!という話も無くなったので、女性大統領の出現はまだ先のことになりそうです。でも、黒人大統領よりも女性大統領の方が先に実現するだろうと予測する米国人が多かったはずなのです。やはり、順番が違って早過ぎた夢の実現だったかも知れませんなあ。
今月14、15の両日にワシントンで開かれる金融危機に関する首脳会議(サミット)について、オバマ次期米大統領はサミットへの参加を見送るほか、外国首脳との個別会談にも応じない方針を固めた。政権移行チームのジョン・ポデスタ共同議長が11日、記者会見で明らかにした。……「同じ時期に大統領はひとりだけだ。(ブッシュ)大統領が米国のために会議で発言することが大切だ」と指摘。今回のサミットは現政権に委ね、オバマ氏は距離を置く姿勢を示した。
■今回の金融危機はブッシュ政権が続けた自由放任市場主義が育ててしまったモンスター投資銀業が、これまたブッシュ大統領が実施した「持ち家政策」を食い物にしてサブプライム・ローンという毒物を世界中に撒き散らしたのが原因とされているのですから、世界中の冷たい視線を浴びて、せっせと自分が撒いたタネの刈り取り作業をするのはブッシュ大統領の役目です。そんな恥ずかしい場所に同席して就任前から同罪扱いされるのは真っ平御免!というわけなのでしょう。
サミットは20カ国首脳による14日の夕食会で実質的に幕を開け、15日を討議にあてる。……10日にオバマ氏がサミットに参加しない方針を明らかにしていたが、ポデスタ氏は首脳との会談拒否を含めた徹底的な不参加の方針を打ち出した。……オバマ氏の不参加方針について、米メディアは、政権発足後の金融政策でフリーハンドを確保したい思惑だと伝えている。
11月12日 産経新聞
■ブッシュの悪夢から早く覚めたい世界の首脳たちは、新しい夢を語りそうなオバマ新大統領に目も心も奪われているとか……。針の筵(むしろ)に座らされるブッシュ大統領にとっては、晩餐会の御馳走は砂を噛む様に味気ない物でしょうし、急速に実体経済が悪化している各国の首脳も飯など食っている場合じゃない!という切迫感があるのではないでしょうか?世界の首脳たちが本気で経済危機に取り組んでいると示すには、儀礼的な晩餐会を中止して会議の時間を延ばした方がよいような気がします。福田ホイホイ首相が1人ではしゃいで何も決まらなかった洞爺湖サミットとは違うのですからなあ。
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