ブッシュ政権が04年以降、国際テロ組織アルカイダ掃討のため、イラクやアフガニスタンなどの交戦国以外でも、米軍特殊部隊や中央情報局(CIA)による機密作戦を許可していたことが分かった。作戦は十数回にわたって実行され、先月のシリアへの越境攻撃も含まれる。10日付の米ニューヨーク・タイムズ紙が、政権高官らの話として報じた。
■本来なら、こうした陰の部分はもっと時間が経過してから「真相」が明らかになるものですが、不人気も極みの状態で政権が末期になると、早々と自白して身奇麗になって逃げ出そうとする者が続出するのでしょう。
……この作戦は04年春、ブッシュ大統領の承認を得た上で、ラムズフェルド前国防長官が許可。シリア、パキスタンや湾岸諸国など、アルカイダが活動しているとみられる15~20カ国が対象となった。イスラム原理主義勢力が首都モガディシオを制圧したソマリアには、エチオピア軍の軍事介入直後の06年後半、米軍の特殊部隊が繰り返し展開。ケニアとタンザニアで起きた米大使館爆破事件(98年)の犯人とみられるメンバーの拘束を目指したという。また05年には、アルカイダ副官のザワヒリ容疑者拘束のため、パキスタンの部族地域での作戦を計画。この際はCIAと国防総省との間で対立があり、最終的に前国防長官が許可しなかった。
毎日新聞 2008年11月11日
■軍と諜報機関の対立は毎度のことで、見識不足の大統領が指揮を執ると互いにサボタージュしたり、ウソ情報を流したり、自滅的な足の引っ張り合いをするのも有名な話です。もう懐かしい響きになったラムズフェルドの名前が飛び出して来ると、正に隔世の感がありますなあ。行け行けドンドンだったネオコン時代が懐かしい、と当時の側近が雪崩を打って逃げ去った後に残されたブッシュ大統領は涙ぐんでいるのかも?
■パキスタンは原爆を持っていようとタリバンが逃げ込んでいようと、同盟国として特別待遇することになっていましたから、主権侵害を承知で特殊作戦を行うわけには行かなかったのでしょうが、最近は形振り構わずアフガニスタン側からの越境攻撃が盛んになっているというのも皮肉な話で、政権移譲の前に事を急いでいる連中がいるのなら、何とも恐ろしい話ですなあ。金融危機への対処も重要ですが、手を広げ過ぎてしまった「対テロ戦争」の後始末は無理としても、これ以上の失敗を重ねないようにブレーキを踏んでおいてくれないと困ります。
国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の19人いる実子の1人であるオマル・ビンラディン氏(27)が最近、スペインやエジプトから相次いで入国を拒否された末、ようやくカタールにたどり着くというたらい回しの憂き目に遭った。
■日本の妊婦さん達みたいな話ですが、こちらは物騒な亡命問題です。元々、ブッシュ一家とビンラディン一家はとても仲が良い商売仲間だったのは有名な話で、石油商売と建設業で互いに大儲けしていたとか……。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、父親がテロの親玉だからと言って息子を責めるのは筋違いなのは、ブッシュ大統領や前期政権の側近たちが大失敗したからと言って、その家族が責めを負う必要がないのと同じです。ブッシュ政権が推奨したビジネス・モデルを踏襲して巨万の富を得た上にタイ国の首相になったタクシンさんも、亡命先を探して放浪しているそうですなあ。亡命騒ぎは起きなくても、ブッシュ一家もホワイトハウスを出ても、何処からもお呼びが掛からぬ寂しい前大統領として手持ち無沙汰な漂流をすることになるかも?
オマル氏は近年、英国人の妻ゼイナさん(52)と出会って結婚し、エジプトに滞在していた。父ビンラディン容疑者を批判し「平和主義」を唱える同氏は今月3日、自らが暗殺の危険にさらされているとして、スペインのマドリード空港で亡命を申請。しかし、スペイン当局は「オマル氏に危険はない」と判断し申請を却下した。
夫妻はカイロへ戻ったが、今度はエジプト当局が入国を拒否。夫妻は9日にカタールへ飛び、受け入れられた。
11月11日 時事通信
■27歳にして52歳の英国女性と結婚とは、英国のゴシップ新聞が大喜びしそうな話であります。故人となったダイアナ妃とアルファイド氏の思い出と重なるようなロマンスで、たくさんの暗殺説が流れたのも不思議な共通点になるかも知れません。ビンラディンの息子を暗殺するように指示しているのは父親なのでしょうか?家族の中で骨肉相食むようになるのは末期症状ですなあ。まるで最近の米国共和党みたいに……。
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■本来なら、こうした陰の部分はもっと時間が経過してから「真相」が明らかになるものですが、不人気も極みの状態で政権が末期になると、早々と自白して身奇麗になって逃げ出そうとする者が続出するのでしょう。
……この作戦は04年春、ブッシュ大統領の承認を得た上で、ラムズフェルド前国防長官が許可。シリア、パキスタンや湾岸諸国など、アルカイダが活動しているとみられる15~20カ国が対象となった。イスラム原理主義勢力が首都モガディシオを制圧したソマリアには、エチオピア軍の軍事介入直後の06年後半、米軍の特殊部隊が繰り返し展開。ケニアとタンザニアで起きた米大使館爆破事件(98年)の犯人とみられるメンバーの拘束を目指したという。また05年には、アルカイダ副官のザワヒリ容疑者拘束のため、パキスタンの部族地域での作戦を計画。この際はCIAと国防総省との間で対立があり、最終的に前国防長官が許可しなかった。
毎日新聞 2008年11月11日
■軍と諜報機関の対立は毎度のことで、見識不足の大統領が指揮を執ると互いにサボタージュしたり、ウソ情報を流したり、自滅的な足の引っ張り合いをするのも有名な話です。もう懐かしい響きになったラムズフェルドの名前が飛び出して来ると、正に隔世の感がありますなあ。行け行けドンドンだったネオコン時代が懐かしい、と当時の側近が雪崩を打って逃げ去った後に残されたブッシュ大統領は涙ぐんでいるのかも?
■パキスタンは原爆を持っていようとタリバンが逃げ込んでいようと、同盟国として特別待遇することになっていましたから、主権侵害を承知で特殊作戦を行うわけには行かなかったのでしょうが、最近は形振り構わずアフガニスタン側からの越境攻撃が盛んになっているというのも皮肉な話で、政権移譲の前に事を急いでいる連中がいるのなら、何とも恐ろしい話ですなあ。金融危機への対処も重要ですが、手を広げ過ぎてしまった「対テロ戦争」の後始末は無理としても、これ以上の失敗を重ねないようにブレーキを踏んでおいてくれないと困ります。
国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の19人いる実子の1人であるオマル・ビンラディン氏(27)が最近、スペインやエジプトから相次いで入国を拒否された末、ようやくカタールにたどり着くというたらい回しの憂き目に遭った。
■日本の妊婦さん達みたいな話ですが、こちらは物騒な亡命問題です。元々、ブッシュ一家とビンラディン一家はとても仲が良い商売仲間だったのは有名な話で、石油商売と建設業で互いに大儲けしていたとか……。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、父親がテロの親玉だからと言って息子を責めるのは筋違いなのは、ブッシュ大統領や前期政権の側近たちが大失敗したからと言って、その家族が責めを負う必要がないのと同じです。ブッシュ政権が推奨したビジネス・モデルを踏襲して巨万の富を得た上にタイ国の首相になったタクシンさんも、亡命先を探して放浪しているそうですなあ。亡命騒ぎは起きなくても、ブッシュ一家もホワイトハウスを出ても、何処からもお呼びが掛からぬ寂しい前大統領として手持ち無沙汰な漂流をすることになるかも?
オマル氏は近年、英国人の妻ゼイナさん(52)と出会って結婚し、エジプトに滞在していた。父ビンラディン容疑者を批判し「平和主義」を唱える同氏は今月3日、自らが暗殺の危険にさらされているとして、スペインのマドリード空港で亡命を申請。しかし、スペイン当局は「オマル氏に危険はない」と判断し申請を却下した。
夫妻はカイロへ戻ったが、今度はエジプト当局が入国を拒否。夫妻は9日にカタールへ飛び、受け入れられた。
11月11日 時事通信
■27歳にして52歳の英国女性と結婚とは、英国のゴシップ新聞が大喜びしそうな話であります。故人となったダイアナ妃とアルファイド氏の思い出と重なるようなロマンスで、たくさんの暗殺説が流れたのも不思議な共通点になるかも知れません。ビンラディンの息子を暗殺するように指示しているのは父親なのでしょうか?家族の中で骨肉相食むようになるのは末期症状ですなあ。まるで最近の米国共和党みたいに……。
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