関東地方のある図書館。半年ほど前、館内を巡回中の男性職員は、料理雑誌を持ち歩いている中高年の女性が、出て行こうとしているのを見つけた。館外で呼び止めると、女性は「本が勝手に落ちてバッグに入った」。そして、「盗んだという証拠はどこにある」と怒り出し、職員が謝罪すると、ようやく雑誌を返した。この職員は「持ち出しを指摘されても、平気で居直るケースが増えてきた」と困惑を隠さない。
■スーパーマーケットでの万引きは、捕まえてみれば中高年の女性が多いという話もありましたなあ。ここに出て来る盗み方はスーパーでの万引きとそっくりなのは単なる偶然なのでしょうか?盗んだ本を見ながら、盗んだ食材で作った料理がたまらなく美味しいのなら、こんなに悲しい食生活はありませんなあ。罵声を浴びせられた図書館員の方は警察官でもないのに収蔵物の警備をしなければならないとは、実にご苦労様なことであります。
東京都港区や鳥取市、福岡市などは、貸し出し手続きをしていない本が通過すると警報が鳴る防犯ゲートを導入。宇都宮市の図書館では2004年度に年間6900冊の本が行方不明になったが、05年度に防犯ゲートを設置すると、被害は減り始め、昨年度は1424冊にまで減少した。ただ、同図書館の職員は「市の予算が、新しい本の購入ではなく、防犯費用に回ってしまうのは非常に残念」とつぶやく。
■防犯ゲートを導入しても盗み出す馬鹿者がいるのなら、国際空港並の厳戒体制を敷かねばなりませんなあ。稀少本を図書館から盗み出してネット上で売っているような人物も居そうな気がしますし、ベストセラーの新刊本を抜き出して新古書店に持ち込んで小遣い稼ぎしているような人も居そうですなあ。
雑誌の最新号が持ち去りのターゲットにされやすいため、都内のある区立図書館は昨年秋以降、若い女性向けのファッション雑誌の最新号を書架に置かず、カウンターで管理している。持参してきたカバンに本を入れて持ち出せないよう、手荷物の持ち込みを禁止した図書館も。しかし、関東の図書館の館長は「手荷物を禁止すると、赤ちゃんのいる利用者はおむつを持ち込めなくなる」とためらいもみせ、「自分さえ良ければという考えが、多くの利用者の自由を奪っている」と指摘している。
2008年11月9日 読売新聞
■「若い女性向け」という所が気になりますなあ。先に出ていたのは中高年の婦人で、今度は若い女性ですか?最新号のファッション雑誌を買い揃える義務が図書館にあるのかどうか、これも考え直して方が良いかも知れませんぞ。本屋の棚に並ぶ雑誌類の多さを考えれば、あれもこれもと目を引かれる思いに駆られるのも分かりますし、グラビア頁が多い雑誌となれば値段も高い!毎月まとめて買っていたら出費が嵩むし読み終わった後の始末も大変だ!それが無料で利用できる図書館に並んでいれば……。
■「世界遺産」なるものが指定されるようになりまして、観光産業やテレビ界では大喜びしている模様で、関連する出版物も出回っているようです。しかし、「遺産」の意味も分からず押し寄せては「遺産」を傷つけたりゴミを散らかしたりする困った人が多いとも聞きます。歴史的価値が分からない人を呼び寄せるだけなら「世界遺産」などはさっさと廃止した方が良さそうです。身近にあって便利な公共施設にも世界遺産と同じような文化的な価値がある事を学び直さねばならないようです。しかし、小中学生ならば授業で教えられますが、中高年には誰が教えたらよいのやら……。補充が不可能な貴重な本を盗む罪を思い知って貰うには、やっぱり警察沙汰にして一罰百戒の効果を狙うしかないのでしょうか?公共図書館にも防犯カメラが並ぶ日も近いのかも知れません。しかし、それはとても恥ずかしい事であります。
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東京都港区や鳥取市、福岡市などは、貸し出し手続きをしていない本が通過すると警報が鳴る防犯ゲートを導入。宇都宮市の図書館では2004年度に年間6900冊の本が行方不明になったが、05年度に防犯ゲートを設置すると、被害は減り始め、昨年度は1424冊にまで減少した。ただ、同図書館の職員は「市の予算が、新しい本の購入ではなく、防犯費用に回ってしまうのは非常に残念」とつぶやく。
■防犯ゲートを導入しても盗み出す馬鹿者がいるのなら、国際空港並の厳戒体制を敷かねばなりませんなあ。稀少本を図書館から盗み出してネット上で売っているような人物も居そうな気がしますし、ベストセラーの新刊本を抜き出して新古書店に持ち込んで小遣い稼ぎしているような人も居そうですなあ。
雑誌の最新号が持ち去りのターゲットにされやすいため、都内のある区立図書館は昨年秋以降、若い女性向けのファッション雑誌の最新号を書架に置かず、カウンターで管理している。持参してきたカバンに本を入れて持ち出せないよう、手荷物の持ち込みを禁止した図書館も。しかし、関東の図書館の館長は「手荷物を禁止すると、赤ちゃんのいる利用者はおむつを持ち込めなくなる」とためらいもみせ、「自分さえ良ければという考えが、多くの利用者の自由を奪っている」と指摘している。
2008年11月9日 読売新聞
■「若い女性向け」という所が気になりますなあ。先に出ていたのは中高年の婦人で、今度は若い女性ですか?最新号のファッション雑誌を買い揃える義務が図書館にあるのかどうか、これも考え直して方が良いかも知れませんぞ。本屋の棚に並ぶ雑誌類の多さを考えれば、あれもこれもと目を引かれる思いに駆られるのも分かりますし、グラビア頁が多い雑誌となれば値段も高い!毎月まとめて買っていたら出費が嵩むし読み終わった後の始末も大変だ!それが無料で利用できる図書館に並んでいれば……。
■「世界遺産」なるものが指定されるようになりまして、観光産業やテレビ界では大喜びしている模様で、関連する出版物も出回っているようです。しかし、「遺産」の意味も分からず押し寄せては「遺産」を傷つけたりゴミを散らかしたりする困った人が多いとも聞きます。歴史的価値が分からない人を呼び寄せるだけなら「世界遺産」などはさっさと廃止した方が良さそうです。身近にあって便利な公共施設にも世界遺産と同じような文化的な価値がある事を学び直さねばならないようです。しかし、小中学生ならば授業で教えられますが、中高年には誰が教えたらよいのやら……。補充が不可能な貴重な本を盗む罪を思い知って貰うには、やっぱり警察沙汰にして一罰百戒の効果を狙うしかないのでしょうか?公共図書館にも防犯カメラが並ぶ日も近いのかも知れません。しかし、それはとても恥ずかしい事であります。
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