■来日した姿はテレビのニュースで流れたものの、滞在中の活動についてはほとんど報道されず、離日のことなど何処を探しても報道された形跡がないというのは解せません。来日前に手術を受けておられたので、御高齢でもあり体調が少々気懸かりだったダライ・ラマ法王でしたが精力的にスケジュールをこなし、東京での講演では花束贈呈役の石井慧クンが人生相談をしたことだけはスポーツ新聞等で取り上げられたのでした。でも、スポーツ新聞や芸能ネタで扱う人物かどうか、日本のジャーナリズムが品格と見識が問われるところでしょうなあ。
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が31日から11月7日まで8日間、日本を訪問することが17日分かった。ダライ・ラマ法王日本代表部のラクパ・ツォコ代表が明らかにした。当初の予定では11月2日に来日することになっていたが、ニューデリーの病院で行われた胆石除去の切開手術の経過が良好なため、来日予定を早めたという。
■単純に術後の経過が良いから予定が早められたわけではないような気がします。同時期に行われた北京政府との交渉を受けてインドの亡命政府所在地のダラムサラで予定されている重要な会議の準備期間を多めに取っておく必要があったのではないか?と推測できそうなのですが……。
ラクパ代表によると、ダライ・ラマは日本滞在中、超党派の有志議員でつくる「チベット問題を考える議員連盟」(代表・枝野幸男民主党衆院議員)メンバーと会談する予定。昨年11月、民主党の鳩山由紀夫幹事長ら同議連メンバーが訪日中のダライ・ラマと会談し、中国側から抗議を受けており、今回も中国側を刺激するものとみられる。
■こうして予告されていた枝野議員との会談は、実際に行われたのか、何らかの理由で取り止めになったのか?その場合は中止の理由も含めて議員連盟の方から正式な発表があって然るべきなのですが、現在に到るまで何の発表も無いようです。こまめに更新されている枝野議員の公式HPにも、会談の件はまったく触れられていない模様です。麻生コロコロ首相との対決や選挙準備が忙しいのでしょうが、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」に出演するくらいの時間的余裕があるのなら、東京都内で会談するのも可能だったはずなのですが……。
今回のダライ・ラマの訪日は、福岡県仏教連合会が設立35周年を記念して招いたもの。11月4日、北九州市のメディアドームで講演を行うほか、6日にも東京都墨田区の両国国技館で講演する。また、ラクパ代表はチベット問題をめぐるダライ・ラマの特使と中国側代表による対話について、今月末に北京で開催されるとの見通しを明らかにした。北京五輪後では初めての対話となり、公式協議は今回で8回目。前回は今年7月1、2日に北京で開催された。
10月17日 産経新聞
■福岡県の仏教連合会も立派な企画をしたものですが、福岡県内での講演に関しては某女子高校で生徒たちにダライ・ラマ法王が「思いやりの心」の大切さを語ったという小さなニュースが流れただけで、肝腎のメディアドームでの御様子は全国ニュースにはならなかったようです。他のノーベル平和賞受賞者が来日しても、このような扱いをするのでしょうか?
■議員連盟にしても報道メディアにしても、北京五輪大会の前に何が起こったのかを忘れてしまったわけではないでしょう。あれほど「人権問題」の改善するという開催条件を無視するような騒動が起こって、大会後も監視と圧力が続いているというのに、腫れ物を触るように北京政府の反発を怖れているのでしょうか?北京五輪を振り返るにしても、活躍した選手たちは話題になっても大会自体を振り返るようなメディアは見当たらず、開催さえしてしまえば後は知らん振りしても大丈夫、という悪い前例となるのが心配ですなあ。
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が31日から11月7日まで8日間、日本を訪問することが17日分かった。ダライ・ラマ法王日本代表部のラクパ・ツォコ代表が明らかにした。当初の予定では11月2日に来日することになっていたが、ニューデリーの病院で行われた胆石除去の切開手術の経過が良好なため、来日予定を早めたという。
■単純に術後の経過が良いから予定が早められたわけではないような気がします。同時期に行われた北京政府との交渉を受けてインドの亡命政府所在地のダラムサラで予定されている重要な会議の準備期間を多めに取っておく必要があったのではないか?と推測できそうなのですが……。
ラクパ代表によると、ダライ・ラマは日本滞在中、超党派の有志議員でつくる「チベット問題を考える議員連盟」(代表・枝野幸男民主党衆院議員)メンバーと会談する予定。昨年11月、民主党の鳩山由紀夫幹事長ら同議連メンバーが訪日中のダライ・ラマと会談し、中国側から抗議を受けており、今回も中国側を刺激するものとみられる。
■こうして予告されていた枝野議員との会談は、実際に行われたのか、何らかの理由で取り止めになったのか?その場合は中止の理由も含めて議員連盟の方から正式な発表があって然るべきなのですが、現在に到るまで何の発表も無いようです。こまめに更新されている枝野議員の公式HPにも、会談の件はまったく触れられていない模様です。麻生コロコロ首相との対決や選挙準備が忙しいのでしょうが、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」に出演するくらいの時間的余裕があるのなら、東京都内で会談するのも可能だったはずなのですが……。
今回のダライ・ラマの訪日は、福岡県仏教連合会が設立35周年を記念して招いたもの。11月4日、北九州市のメディアドームで講演を行うほか、6日にも東京都墨田区の両国国技館で講演する。また、ラクパ代表はチベット問題をめぐるダライ・ラマの特使と中国側代表による対話について、今月末に北京で開催されるとの見通しを明らかにした。北京五輪後では初めての対話となり、公式協議は今回で8回目。前回は今年7月1、2日に北京で開催された。
10月17日 産経新聞
■福岡県の仏教連合会も立派な企画をしたものですが、福岡県内での講演に関しては某女子高校で生徒たちにダライ・ラマ法王が「思いやりの心」の大切さを語ったという小さなニュースが流れただけで、肝腎のメディアドームでの御様子は全国ニュースにはならなかったようです。他のノーベル平和賞受賞者が来日しても、このような扱いをするのでしょうか?
■議員連盟にしても報道メディアにしても、北京五輪大会の前に何が起こったのかを忘れてしまったわけではないでしょう。あれほど「人権問題」の改善するという開催条件を無視するような騒動が起こって、大会後も監視と圧力が続いているというのに、腫れ物を触るように北京政府の反発を怖れているのでしょうか?北京五輪を振り返るにしても、活躍した選手たちは話題になっても大会自体を振り返るようなメディアは見当たらず、開催さえしてしまえば後は知らん振りしても大丈夫、という悪い前例となるのが心配ですなあ。