映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「燃えよデブゴン/TOKYO MISSION」

2021年01月07日 | アクション映画

るろ剣のアクション監督を務めておられた谷垣健治監督作品。
ドニー・イェン氏主演。本作のアクション監督は
HiGH&LOWのアクション監督をされていた大内貴仁さんが担当。

熱血刑事の主人公は、いつも行きすぎた仕事ぶりが問題になっていたが、
ある日とうとう署長の逆鱗にふれ、閑職に追いやられてしまう。
同じ理由でパートナーにも愛想をつかされ、
彼は失意の生活で倍ほども太ってしまう。
そんなある日、日本人犯罪者を東京まで護送するという
失地回復のチャンスを与えられた彼は…というあらすじ。
アクションコメディ&ラブコメディ。

タイトルにデブゴンとありますが、
昔にあったデブゴンシリーズの続編やリブートではありません。
でも往年のカンフーコメディー映画そのままのテイストで懐かしくなりました。
あとやっぱりアクションはすごい。
日本の描かれかたは、あまり良くないので、愛国戦隊の人は見ない方がいいかも。

昔にジャッキーがやっていた、
建物を上手く使ったアクションにパルクール要素をプラスして、
進化形を見ることができました。
築地は別の市場で撮影、歌舞伎町は屋内セットだそうです。
すごい!資本力ぅ!

ドニー・イェン氏がおデブちゃんの特殊装備をしたまま
ものすごく高く飛ぶし、180度開脚など柔軟性も見せてくれるし、
打撃も蹴りも強烈です。身体能力が半端ない。
なんだか私は冒頭のスターオーラを放射している素のドニーさんよりも、
ぽちゃドニーさんの顔のほうが好きかもしれない…話が合いそうで…。

竹中直人さんに似てる人がいるけど、小さいから違うな、と思ってたら
ご本人でした。
敵のヤクザの人もアクション達者!と思ったらHiGH&LOWにも出ている
岩永ジョーイというかただった。ヤクザの親分もHiGH&LOW出演のかただし
半分くらいHiGH&LOWなのでは…。

内容ばれ

日本は、警察がヤクザとほぼ結託しているが、
メンツだけは大事とかあのあたり、
それと地震の描写に怒る人はまあ、いるかもしれん。
日本の警察、ヤクザには、ちゃんと厳しいですからね。
ヤクザにはね…。

そういえば他国から見た日本ってとても静かなんでしょうね。
他国に行くと話声とか大きいな?って思うし、
クラクションとか生活音とか大きく感じる。

冒頭になぜか、映画の中の東京タワーはセットです
という注意がある。なぜだ。
それとエンドロールに撮影風景とNGシーンがあります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新感染半島 ファイナル・ステージ」

2021年01月03日 | ホラー映画

「新感染 ファイナル・エクスプレス」続編。
タイトルがやや苦しい。(原題は前作が「釜山行き」今作が「半島」)
人物の再登場やエピソードのつながりはないので、今作からでも見られる。
パンデミックの起きた韓国は崩壊し、生き残った者たちは諸外国に逃れて
差別に苦しみながら生活していた。
パンデミックから4年後、主人公と義理の兄は、
韓国に手付かずで残っている金品を回収するという危険な仕事を請け負うが…
というあらすじ。

前作はゾンビから逃れる話でしたが、今回はどちらかといえば人間が相手。
「ワールド・ウォーZ」と「マッドマックス怒りのデス・ロード」と
ニール・マーシャル監督の「ドゥームズデイ」を足して3で割った感じ。
ゾンビの行動スピードはめちゃくちゃ早いです。「ワールド・ウォーZ」くらい。

船の中で感染者が出たり、韓国出身だと分かると飲食店から出ていけと言われたり、
なんだか現実のパンデミックを思わせる部分がある。

前世紀の大作映画でヒロインがやっていた役割は
主人公の姉の夫、義兄が受け持ちます。

ラストまでバレ

余計なことをしてピンチになって主人公に助けられたり、
捕まって半裸で虐待されて主人公に助けられたり、義兄ヒロインだった。
国際社会の流れに乗っている。

意外とカーアクションがすごくて、
特に娘ちゃんのドラテクは実現不可能な域だった。
車の側面でゾンビを跳ね飛ばすリズムは高速のドラムスくらいだった。
めずらしく母娘の神業ドライビングセッションとかもあった。
アップテンポのまま終わってほしかったけど、
終盤でちょっと、邦画で多用される泣かせのスローモーションがあり、
あれは惜しかった。

ホラー映画あるあるのヒャハハ系悪い軍曹が、
大尉と足の悪い部下に対し、
「お前たち、そういう関係?あっ鈍感でごめん!熱い夜を!」
って感じのことを言ってましたけど、私あれ銃の安全装置を外す音が聞こえて
身の安全のために言ってると思ったら、
本気で「俺、鈍感で気付かなかったよ…」って思ってたの?面白い人。
大尉はあれ、ポスターへのチューといい、再会した人妻の態度といい、
あの基地に民間人の女性がいなかったことといい、
俺のしたことを誰も知らない地でやり直す…って言葉といい、
相当悪辣なことをやった異性愛者だと思いますけども。
匂わせ程度だったのは上品だと思います。

苦悩系主人公、最初も家族4人の中で結局1人生き残り、
韓国行きミッションでも4人の中で1人生き残り、
ものすごいラックの数値の持ち主だとは思うけど、
もう4人で行動するのはやめたほうがいいと思うよ。

ところでワールドウォーZでもこの映画でも北朝鮮は無事なんですけど、
なぜいっつも無事なんだぜ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする