同名小説の6度目の映画化。
ハリソン・フォード演じる孤独な老人と、
バックと呼ばれる大型犬の友情を描く。
犬は完全CGですが、虐待シーンがあるのでご注意。
ディズニー映画なので、原作の過激な部分は全部変更されていますが、
それでもこわがりのお子さんには無理かもしれない。
クロンダイク・ゴールドラッシュに沸くアラスカ州、ユーコン準州が舞台。
南部の裕福な判事の家で飼われていたバックは牧羊犬の血を引くいたずら者の犬で、
一家に騒動を巻き起こしながらも愛されて暮らしていた。
しかし当時、犬橇用の犬の価格が高騰していたことから、
業者に攫われて売られてしまう。
郵便橇を引く犬として買われたバックは、
群れとしてのルールを覚える。
そしてある老人と出会うのだった…というあらすじ。
犬はすべてCGだそうです。
人間風の表情を時々して、とっても賢いので
動物のような、キャラクターのような、感じだった。
「銀牙」とかお好きな方、動物と人とのバディ物が好きな方むけ。
ラストばれ
原作未読なのでwikipediaのあらすじを読みましたが、
原作の郵便橇での虐待や、スピッツの死、
ソーントンを襲撃するのがインディアンであることなどは変更されていました。
ソーントンの性格も、淡泊になっている。それで随分現代的に丸い物語になりました。
最後のほう「ヒックとドラゴンだ…」「ヒックとドラゴン…」って思ってましたが、
本当に「ヒックとドラゴン」の監督脚本のかたが監督だった(ただし2まで)。
攫われてきたバックが、服従を体で覚えるまで殴られるのですが、
「それでも夜は明ける」の、誘拐した人間を奴隷にする時のプロセスと
まったく同じでぞっとしました。
というか、当時は実際に行われていたんだろうな。
犬は人間に従う必要などなく、野生に還って生きるべきで
気が向いたらちょっと遊びに来てくれる程度でよい、
という主義の人にはぴったりのラストだと思う。