映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「レイジング・ファイア」

2022年01月05日 | アクション映画
ドニー・イェン氏、ニコラス・ツェー氏がダブル主演のアクション映画。
アクション指導で谷垣健治さんが参加されてます。
監督ベニー・チャン氏の遺作。

香港警察は長年追ってきたマフィアを検挙する絶好の機会を得るが、
武装した正体不明の5人組がその場にいた多くの人間を銃殺する。
事情あって現場におらず、難を逃れた警官のドニー・イェンは、
犯行グループの正体が自分と深い因縁を持つ人物ではないかと疑念を持つが…
というあらすじ。

ダブル主演だけあって、ドニーさんだけがつよつよ演出されるのではなく、
ニコラス・ツェーさんも同じくらい格好よく強く、
そして悲しく狂おしく印象的に撮られてます。
そんな2人が激突するのですが、
前後して鑑賞した「ただ悪より救いたまえ」と比べると、
こちらはコミュニケーションの暴力だなと思いました。
和解は不可能でも、自分の怒りや狂気や正義を相手に伝えるための暴力。

後半で見たこともないようなすごいアクションがあるのですが
何が起こったか分からなかった。
映画の記憶って、脳内でざっくり絵コンテのような映像で再生できるのですが
このアクションシーンは再生できなかった。

ラストまでバレ

車を運転していたドニーさんが、目前に子供を認識して急ブレーキを踏むが
間に合わず、あわやというところで車を飛び出し
子供を庇って自分の運転していた車の上に乗りあげるというもの。
???????
撮り方によってはクイックシルバーのような映像になりそうなものだけど
物凄く自然で、ああ、ドニーさんならやれるのかも…という感じだった。
たぶん変速のかけ方が上手いのだろうな…?

ラストの2人の闘いは変化に富んで、華があって、見ていて楽しかった。
ニコラス・ツェーさんのために演出の時間を割いたのは大正解。

冒頭が過去シーンで、途中でもう一度同じシーン含む過去回想が複数あって、
ちょっとテンポが乱れるところだけが残念だったけども、
あとは大満足アクション映画でした。
そして香港警察への皮肉もきいている(ような気がする)。


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