髙田郁さんの同名長編小説の映画化。
テレビ朝日版、NHK版と2度ドラマ化されている。
享和2年の大水で両親を失い、幼馴染とも生き別れた主人公は
料亭のおかみに拾われ、その天性の料理の腕を磨いてきた。
江戸に出てきた彼女は、日本一の太夫といわれている花魁が
行方不明になっていた幼馴染であると知るが…というあらすじ。
角川春樹さんが最後の監督作品であると宣言なさっています。
めっちゃ百合だったので、
そうかー、そんなに百合がお好きなのかーと思いました。
役者さんがなかなか豪華で、セリフが1つしかないチンピラモブが
松山ケンイチさんだったり、
最初にちらっと出る易者が反町隆史さんだったりしました。
お料理がとてもおいしそうなので、
お腹が減った状態で見ないほうがいいかも。
パンフには映画に出てきたお料理のレシピが載っています。
内容ばれ
「うちらは何があってもずっと一緒や」という誓いを胸に
幼馴染を思い続ける主人公を、
曲亭馬琴さんは、「お前の料理の腕で、親友を身請けしてみせよ」
と鼓舞します。
馬琴さんも百合萌えかー。
そして主人公といい雰囲気だった小松原様は、
主人公が親友を取り戻すと決意するのを陰から聞いていて
すっと身を引きます。
百合の間に挟まる男は死ぬと古事記にも書かれているので
学のある小松原様は危機回避したのでしょう。
(小松原様は挟まろうとはしてないけど)
太夫の身請け代は4~5億円くらい。がんばれ主人公!
ちなみに「とろとろ茶碗蒸し」は600円くらいのようです。
食びたい!とろとろ茶碗蒸し!
登龍楼がギャフンといわされないのはちょっと気になったし、
というか雨の日に放火してなんであんなにボーボー燃えるのかとか、
ごりょんさんの息子さんは伏線で松山ケンイチさんだと思ってたら違って
息子さん最後まで出てこなかったし、
主人公と医者先生がお話している背景にぶら下がった亀?がバタバタしてたり、
イモリの黒焼き?があったり、妙に気になる愉快な箇所がところどころあった。
ところで手皿はマナー違反だと思うんだけど(庶民はいいとして小松原様)
江戸時代はそうじゃなかったのか…??と調べたけど分からなかった。
主人公が親友を身請けできたかどうか心配になって
原作小説のあらすじを調べてしまった…。