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「魔女がいっぱい」

2020年12月07日 | 児童文学系映画

ロアルド・ダール原作、ギレルモ・デル・トロ脚本参加、ゼメキス監督作品。
不幸な事故で両親を亡くした少年が祖母に引き取られ、
やがて明るさを取り戻すが、運悪く魔女の集会を目撃してしまい…というあらすじ。
アン・ハサウェイが大魔女を演じています。
少年の祖母がオクタヴィア・スペンサーで、さすがの存在感。
こういうお話の場合、添え物になりがちな高齢女性ですが、
この映画では主演といってもいいくらいの活躍をします。
魔女相手に一歩も引かぬ子供たちの機転と勇気、
子供さんにぜひ見て頂きたいが、魔女が結構怖い。
口が裂けたり、頭の皮膚がただれていたり、腕が延びたり。
こわがりさんだと夢に出るかも。

衣装がかわいらしくて、特に祖母と大魔女のドレス。
どちらもお着替えが多く、双方の肌の色や体形に合った色柄でした。
ゼメキス監督と長年仕事なさってきたジョアンナ・ジョンストンさんのお仕事。

不思議にティム・バートンぽかった。
プリンに醤油を掛けるとウニになるよ!みたいな感じです(やったことないですが)。
ダール原作をトトロが脚本に起こして
ゼメキスが監督すればティム・バートン風味になるよ!…てきな。

ねずみが苦手な人にはちょっとつらいかも。

ラストまでバレ

ヴォルデモート女体化ハリーポッターという感じもした。
アンハサウェイ、美女役と違うポジションを模索中なのか、
本当に思いきった表現だった。特に子供の匂いをかぐとき、鼻の穴が大きくなるところ。

作中の魔女の手の表現が、先天性の欠指症に似ているという批判が出てワーナーが謝罪した。
原作通り、尖った鋭い手にしておいたほうがよかったかもですね。
ちょっと色を変えてカエンタケみたいにするとか。
主人公とおばあちゃんの人種を原作と変更したり、
魔女団の人種のバランス等には配慮が感じられた。

普通ラストは元の姿に戻れてハッピーエンドなんですけど
ネズミのまま暮らしていくのにはびっくりした。
ネズミの寿命の話もでたし、楽しそうではあったけどうっすら夕暮れエンドですね。
それにしてもおばあちゃんの肺病フラグは一体なんだったの。



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