湯浅政明監督。
大学進学をきっかけに海辺の街で一人暮らしを始めた主人公は、
ある夜火事に遭い、救出してくれた若い消防士と知り合いになる。
彼はなんでも器用にこなす人物で、
好意を抱いた主人公と消防士は付き合い始める。
楽しい日々が過ぎ、主人公は大好きなサーフィンを彼と楽しむが、
ある朝彼は冬の海で帰らぬ人となり…というあらすじ。
ルーに続き水と歌の話。しかしルーよりはメジャーっぽくできていて、
穿った見方かもしれないけど
「君の名は。」が監督の頭の片隅にあったのではないかという気がする。
主人公は明るくメンタルも強く友達がいて好感が持てるし、
ラストも湿度が低くてよかったんですけど、
興行成績的になにがいけなかったんでしょうね。
強いて言うなら曲の中毒性が足りなかった…?
おちばれ
消防士と水、ってなった時点でラストの展開が読めるんですけど、
あのタワーの廃墟はなかなか面白い造形でした。
監督はゼリーっぽい水の質感がお好きだなあ。
あのビニールのイルカちゃんとずっといっしょに暮らすというのも
退廃的な物語でアリだな!と思いましたね。
いや商業作品としては無理でしょうけども。