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「アントマン&ワスプ」

2018年09月02日 | バトル映画

マーベル・シネマティック・ユニバース20本目の作品です。
アントマンシリーズとしては2作目。
いやー、楽しかったです。
軸のアベンジャーズがいま文句なしの地獄展開をしているので、
全然カラーの違うこの作品の明るさが有難かった。
ほかのMCU作品を見ていなくても、アントマン1を見ていればまあ大丈夫です。
「シビル・ウォー」で、アベンジャーズ同士の戦闘に助っ人として呼ばれて、
それで拘束され有罪判決を受けてしまった、程度のことを把握していれば。
おすすめです。

あらすじ
ソコヴィア協定違反により、2年間の自宅軟禁処分を受けて
FBIに監視されているスコットは、
前の事件でコンビを組んだホープの母親が出てくる夢を見て、それを電話で知らせようとする。
直後彼は拉致され、ホープとその父、天才科学者ハンクに夢の内容を細かく質問される。
その夢は、何十年も前に世界を救うために量子世界へ姿を消した
彼女の母でありハンクの妻である女性、ジャネットを救出できる手がかりだった。

登場人物みんな、どこかに面白みがあって、悪い人もいるんだけど、
なんか憎めない感じでした。
笑いのネタを次々と仕込んでくるくせに、ぐっと来るシーンやセリフが突然でるので、
手のひらで転がされた!

子供に酷い事をするのはぜったいに駄目!という確固たる決意が感じられるのと、
MCU20本目にして初めて女性ヒーローの名が冠されたのと、
ふんわりした人間愛に満ちているの、色々好きな部分の多い映画です。

全部ばれ

ずっと監視されてたFBIの人に、勘違いで、パーティーとか用意してくれてるのかと思った
という話になって、俺と食事したいのか?空いてるけど?みたいな話になるのって、
性愛的な話じゃなく、スコットの愛嬌と人徳のちからだし、
同じ事は別れた妻にも、娘にも、それどころか妻の新しい夫にも愛されて、
ハグされまくっているのも言える。
ヴァン・ダイン家の人にも(顎で使われながら)家族の一員って認められてるっぽいし、
もちろん刑務所仲間たちからの信頼も厚い。

前作の時にもたしか書いたけど、前妻と娘がいる場合、
妻も娘も内心は主人公を頼っていて、新しい夫は主人公の能力に屈服する
みたいな話が多い…というか多くの映画は
主人公の性的魅力に、あるいは能力に惚れる脇役が出てきますが
アントマンはそういうのがなくて気が楽でした。
スコットおじさん、とってもいい人でみんな好きになるし私も好きです。
娘ちゃんに作ってあげたDIYアトラクション、すごかった!
(小さくなった状態や、「絡まった」状態、天井で首を打った状態、
様々な面白スコット博覧会でした)

昔の仕事仲間のほぼ大半とトラブルを起こしている、
そのくせ妻と娘の才能に一目置き、熱愛している、
かなり性格に問題のあるピム博士。
今回のゲストキャラクターの、ピム博士の元同僚フォスター博士、
拉致監禁している相手の娘から電話がかかってきて
緊急かもしれない!って言われたら通話させてあげるところも、
その娘を人質にとると提案されて、激おこで却下したり、その他諸々
MCUでもトップクラスの聖人だった。
MCUでは初、他の映画でも滅多にない
ヒーローとして多数の命を守るために命を捨てた母親のジャネット、
ピム博士の妻をつとめるだけはある威圧感、
彼女の「出張」で娘を置いていく言い訳の寝た振りコントで
「ンゴッ」っていうのが可愛かった(じっと待ってるピム博士も)
ルイスのトークネタ、今回は冴えに冴えまくってました。
娘ちゃんのキャシーのシーンは全部可愛かったといっても過言じゃないけど
パパの相棒に自分が選ばれるって思ってる時の顔が、最高にかわいかった。
ホープの名前があがって不機嫌になったりはしないお姉さんなところも。
ホープは、シビル・ウォーに私を呼んでたらあなたは逮捕されてない、
ってところはスパダリすぎて震えましたね。
そこは「抱いて!」って言わなきゃ!スコット!
みんな魅力的だったのですが、さすがに時間のしわ寄せがヴィランにきて
あまり有能演出はしてもらえなかった。でも自白剤コント、良かったよ!

エンドロール後に2シーンあります…………。

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