トム・クルーズのSFです。
スカブという宇宙人の侵略を受けた地球は核兵器を使用して辛勝したが
代償として放射能に汚染され、荒廃した。
現在生き残った地球人は土星の衛星タイタンと、
宇宙空間に浮かぶ建造物テットに移住していた。
ジャックはパートナーのヴィクトリアと共に、地球の監視作業に従事していた。
という導入部。
感想を3つに分けます。
もうすでに見て、楽しかった。あるいは
これから見に行くけど、映画に特にこだわりのない方への感想。
トム・クルーズが20歳くらい若く見える!
CG…じゃないと思うけど何だろう。
ジャックとヴィカの住まう家がすばらしかったです。
あれ、本当に家を建てたらしい。
そして山の上から撮った雲と空の映像を内側の壁全面に映写したとか。
綺麗だった。
ヴィカのお洋服とか、パネルの上に置かれた飲み物とか、
ワイエスを飾った額とか、美術・道具が細やかだった。
下記はねたばれです
・宇宙人はアホ。
・荒廃した地球の映像でホンジュラス湾が映った!?
・げひんな話ですがキムタク版の宇宙戦艦ヤマトを思い出しました。
・5人の中に日本人がいた。
・ヴィカは奥さんがいても彼の事が好きだったんだなー。
写メのとことか、気の毒すぎてしみじみとした。
画像ソフトで合成写真をいっぱい作っていいよ。
・真ヒロインは私でした!的なおじいちゃんの登場の仕方で笑った。
・フライトレコーダーは前にあったの?後ろにあったの?
離れていても音が拾えるの?
・49と52以外はどうすんの?
もうすでに見たけど、引っかかるところがあった方への感想。
(あとこれから見に行くけど、映画にはわりとこだわる派の方で
ねたばれ気にしない方、そして映画とか見ないネタバレ関係ない方もこちら)
わりと話の重要なオチが「月に囚われた男」と同じで、
この映画で知ってしまうのはもったいないので、
先に「月に囚われた男」をご覧になっていただきたいです。
1次でも2次でも創作の技術的な部分に興味がある人への感想。ねたばれです。
わたしが偉そうなことをグダグダと述べます。
あるネタがあって、そのアイディアが独創的なものであればあるほど
それが生きるお話というのは狭まっていきます。
残念ながらこのアイディアはハッピーエンドに向いていないものです。
ほぼ完璧にまとめた映画が「月に囚われた男」
煮詰め方が甘かったり、足りなかったり、
またはネタが実力に見合わなかったりすると
間違った構成、ストーリー、人物配置にしてしまい、
せっかくのネタは散漫に、ぼやけたものになります。
「オブリビオン」の場合、娯楽大作にふさわしいハッピーエンドにするために
絶対悪の宇宙人を出さざるを得ず、また「残りはどうすんだよ?」という
微妙な問題を残したまま終了しました。
そういう意味で「月に囚われた男」→「オブリビオン」の順番で鑑賞するのは
ネタの調理法を学ぶ点でとても勉強になると思います。
あ、ですが、両方見たけど「オブリビオン」の方が好き
または普通に「オブリビオン」を見て楽しんだ
というかたを否定する文ではありません。
優劣と好き嫌いは別のものです。