2017年9月15日、日本公開予定です。機内鑑賞しました。
「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」の続編。
監督は同じくリドリー・スコット。ジャンルはSFホラーです。
人類居住が可能な惑星を探す入植希望者2千人は
コールドスリープ状態でコヴェナント号に乗っていた。
しかし事故により船は損壊し、死傷者が出る事態となった。
目覚めた13人の乗組員は船の修復作業中、
歌のような謎の信号を受信する。
その信号の発信源である惑星は人類の生存に適しており、
彼等は調査するべく探査機に乗って星に降り立つ、というあらすじ。
昨今では珍しくなってきた、激情家のウッカリ乗組員たちによる宇宙もの。
SF、ホラーとしては特に目新しいものはありませんが、
アンドロイドに対する変態性癖の映画としてはトップレベルの傑作だと言えます。
アンドロイドを演じるのは前作に引き続きマイケル・ファスベンダーさん。
今回は2体出てきます。この時点でやばいな…と思った人は劇場へGO。
ラストばれ
白のボディスーツを着たファスベンダーさんが歩行するシーン、
大理石のような素材の床と、ガラスの壁面に姿が映り、
素晴らしく美しかったです。
そこからは荒ぶる巨匠の独壇場、ピアノを弾かせる、
お茶を淹れさせる(ロボットにしては滑らかだが、人間にしては少し不自然な挙動!)、
アンドロイドがアンドロイドに縦笛の演奏方法を教える
(人間阿鼻叫喚なのに妙に静かに丁寧に。膝が震えました)、
アンドロイド同士でキスをする、殺し合う、アンドロイドが産卵する、
さあどうです、これを越えるSFを思いつきますか…?ポルノとか以外で…。
映画の主軸がエイリアンからデイヴィッドに移ってしまって
もはやエイリアンは印象の薄いただの道具になりかかっているのですが、
まあ寄生して食い破られるのが元々のモチーフなので、
それはそれで合ってるかなとか思います。