映画の豆

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「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」

2022年10月02日 | 時代劇

20世紀初めのヨークシャーの伯爵とその妻、3人の娘、
そして使用人たちが、カントリーハウス「ダウントン・アビー」で過ごす日常を描いた
英国のドラマシリーズ、映画版続編です。

今回はヴァイオレットお祖母様が若い頃に交流のあった侯爵からフランスの別荘を遺され、
家族全員仰天するが、その侯爵の子息から招待を受けて別荘に赴くパートと、
ダウントンで映画撮影をしたいという申し込みがあり
屋敷の修復費が必要だったメアリーが了承して撮影が始まるパートが交互にあります。

あい変わらず映画版は、誰も裏切らないし誰も不貞を働かないし暴力沙汰も変死もなく平和。
私はドラマ版を吹き替え放映で見ていたため、今回も吹き替え版を見たのですが
訛りと言葉遣いネタがあったため、吹き替えで良かったかもと思った。
たぶん英語だといまひとつ分からなかった。

ラストまでばれ

いつかはそうなると思ってましたがとうとう…。さみしい…。
イザベルさんを一番信頼なさってたんだなというのがよく分かる行動とセリフでした。
ヴァイオレット様はクリノリンの登場や(あ、モスリンだったかも)
写真機の発明、様々なものを見守ってきた、いわば歴史そのもの。
その知識や知恵や気概がグランサム伯爵家に引き継がれていくというお話ですね。
(しかしこのあともう少しすると、平民の就職口の種類が増えて人件費が上がり、
マナーハウスの暮らしが立ち行かなくなってくる)
メアリーに仰った「私たちのような女は二通りの道しかない。ドラゴンか、愚か者よ」
というような意味の言葉、グランサム伯爵家の女性たちはみなドラゴンになりそうですね…。

今回もお屋敷、衣装、調度、何もかもよくて堪能しました。
みんな仲良くて何よりだが、独身者の存在は許さないとばかりに
根こそぎ誰かとくっつけようとする巨大な圧力にちょっと笑ってしまった。
パットモアさんまでカップルにするというこだわりぶり!

トーマス…強引な男に弱い。
しかしお前が本編中でやらかした非道の数々を贖うには、
あと10回くらいは男に捨てられなければならない…。



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