映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「狂武蔵」

2020年09月04日 | アクション映画
吉岡道場の命運をかけた宮本武蔵との決闘、
フィクションでおなじみの圧倒的多数対武蔵1人、
400人斬りを、77分の映像で見せる試み。
下村勇二監督、TAK主演。山崎賢人助演。

特殊な映画で、あらすじはほぼなく、
ひたすら武蔵が斬って斬って斬って斬り続けるところが映っている。
1対400で、いかに体力を保って全員を斬るかを見せている、
そこのところに興味がある人だけどうぞ。
爽快なアクションかといわれると違うし、
エンタテインメント的残虐さがあるかといえばそうでもない。
(冒頭と結末は良かった)
武蔵を操作するゲーム感がある。

主演のTAKさん(坂口拓、匠馬敏郎)は
キングダムで左慈を演じたり、
HiGH&LOW THE RED RAINでアクション監督をなさったりしている。
同じ監督主演タッグによる「RE:BORN」の時と比べると
孤独で最強の戦士であるところの主人公を
無力に案じることしかできない女や女児が出てこないので、今作のほうが清々しい。
ちなみに山崎賢人さんの登場時間は少ないのでファンの方は注意。

終盤までばれ

基本短い構えで、なぜなら刀を前に出して正しく構えていると
腕の筋肉がもたないし、上段から大きく振りかぶるとスキが大きくなるから。
突き出された刀をワニワニパニックのように順番に払って、
構えの崩れたやつの脳天を叩く、もしくは肩の骨を折る、
または足首を斬るか叩き折る。これが基木動作。
全体の8割くらいがこれで戦闘不能になった気がする。
そして時々出てくるボーナスキャラクター、脇ガラ空き4連星とか5連星とか。

逆に言えば死んだ人は少なそうに見えた。
時々腕の上に刀を載せてこまめに休憩。
元々用意してあったセーブポイントで水を飲んだり
干し柿?を食べたりして体力回復。ますますゲームっぽい(笑)
嫁が美人な後輩に嫉妬する先輩とか、裏切りの女児とか味がありました。

時々出てくる中ボスっぽい人たちが弱すぎるのではないかと思いました。
鎖鎌の人とか、なぜ己の利点を生かせない室内で攻撃してくるの!?
そもそも本当に勝ちたいなら、武士じゃない人が集団で
相手が死ぬまで石を投げ続ければいいじゃない…。

冒頭の、蝶々ごと子供を斬るところと、
結末の無限の住人っぽいところはとても好きです。



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