監督ダニー・ボイル
原作アーヴィン・ウェルシュ
ドラッグ、犯罪に手を染める若者たちの
疾走する青春を描いた前作から20年、
同監督、同キャストで続編が撮られました。
細かい前作ねたが入るので、直前に1を見ておいた方がいいです。
私はどうしても時間がなくて復習できず、
案の定、音楽ネタとか全然分からなかった…。
英国映画なので、ドラッグはだめとか犯罪はだめとか
友情フォーエバーとか、そういうのは期待しない方がいいです。
男どもは全く成長してなくて、相変わらずダメ人間とクズ。
20年歳を食っただけあって、佗寂の感じられるダメっぷりだった。
ドラッグで回転数が上がって世界が明確になる感じ、
とっても楽しそうに撮れてました(笑)。
仲間たちを裏切って金を持ち逃げしたレントンがエジンバラに戻り、
ある者は怒り、ある者は受け入れる。
犯罪とドラッグは相変わらず彼等の近くにある、というあらすじ。
作家性が強い作品なので、合う人にはすごく合うし、
合わない人にはまったく合わないでしょう。
予告
https://www.youtube.com/watch?v=TzfWRu12gE0
予告編にいいシーンを使いすぎている気はする。
中の人、レントン46歳、スパッド45歳、サイモン44歳で
ベグビーだけが55歳なのか。
内容ばれ
正真正銘の人殺しで、日常的に窃盗を繰り返して、
もう到底普通の友情は保てないけど、
不能だったり父子に複雑なロマンを持っていたり、
完全なモンスターでもない憎めない人物っていうベグビーの描き方が
英国だなあという感じがしました。
あとあのカトリック死ね死ね団のシーンのセンスとかも。
ああいう集団って実在するんですかね?
2つか3つに綺麗に絞られていた「ムーンライト」の色彩設計とはまた違って、
画面の中に沢山の色があって、でも統一感がありました。色がパワフルだった。
1カットが短く、挿入されるカットも多く、そのスピードは物語と合ってましたが、
でも途中「時系列?」って思ったところもあった。
まあ全員が全員、若くパワーがあって愛する友人がいて、恋人がいて、
向上して成長しなければいけないという訳ではないので、
いいんじゃないですかね、老けたダメ人間がなんとなく生きてても。
それでときどきちょっとだけセンチメンタルになったりして。そういう映画です。
地球の危機と戦う系映画と比べると製作費が一桁違う。