謎の組織「シンジケート」を追っていたイーサンは、
奇襲を受け敵の手に落ちる。
そして同時にIMFは解体され、かつてのメンバーはCIA所属となる。
謎の美女の手助けで辛くも脱出したイーサンは、単身調査を始める、というあらすじ。
おもしろかったです!
シリーズ5作目。前作のゴースト・プロトコルもかなり好きですが、
どっちが上か悩む感じ。ブラント好きは4だし、ベンジー好きは5かな。
そう、今回は完全にベンジーがヒロインです…。
いや、本当に誇張や冗談ではなくて。
多分ハリウッドでは、
「女を単なるお色気役や癒し役、足手まとい役に使うのは、どうやら古いらしい」
という意識が急速に浸透しているのでしょう。
今回出てくる美人エージェントは、有能で強くてトムを何度も助け、
そしてトムとは特に恋愛関係にはなりません。脚本そのままで男性が演じても違和感ない。
しかし強すぎるトムのハンデになって、可愛らしい事をやらかして癒し役になる人間は必要です。
白羽の矢が立ったのがベンジー。
内容ばれ
「その服似合ってるよ」って、まあ、君の姿を見てるよ、くらいの意味なんでしょうけども、
イーサン、もうちょっと口説き文句っぽくない言葉が他に幾らでもあるじゃない…。
あと、危険だから君は帰れ!君の事を守れない!
いや帰らない!お前の事を友達だと思ってる!っていう言い争いの後の
「どんな顔したらいいんだ……」
「やだ、なんか恥ずかしい……」
っていう2人の表情が絶妙です。凄腕諜報員が照れを隠せてない!
それと「イーサンは凄いんだからな!3分くらい息止めるの楽生だぜ!」
っていうベンジーの主張の後のトム・クルーズのあの演技も最高でした。
「できるかな…?いや、こんなに期待されて出来ないとはいえない…」
って内心思ってるよねイーサン。
それでベンジーを拉致られた時のイーサンの狂乱ぶり…。
今回ラスボスの人が、とても雰囲気のある顔立ちのかたですが、
最後、透明な防弾樹脂ケースに入れられ、
メンバー全員に観察されながら、抵抗むなしくガスでゆっくりと気絶させられる
という屈辱のオチが相当フェティッシュだったので、
これまでの様々な映画の高慢系ラスボス全員、このネタで再現してほしい。
すばらしいアイディアでした。