ケネス・ブラナー監督。
今回は奇をてらった改変等は無しの、直球勝負のシンデレラです。
(現代から見て、あれはちょっとなあ…という部分はきちんと変更されてます)
シンデレラのドレスと靴がともかく美しいです。
ラストばれ
まず原作王子にほぼ人格というものがなくて
猛烈なメンクイであるという個性しかない点、
これは事前にシンデレラと出会い、
彼女の心優しさや毅然とした態度に心惹かれるというシーンで補完されています。
またこの際に王子は身分を隠しており、
シンデレラは仲良くなった見習い士官に会いたい一心で
王子のパーティーへ参加するという改変もなかなかいい感じでした。
そして王子と王様がすごく愛し合っていて
互いを理解し合っているのがよかった。上手に育てられた子という感じ。
シンデレラも、いじめられているところを王子に助けられて
ふらふらと嫁に行って、お義母さまもお義姉さまも悪いひとじゃないんですー…
的なあたまのよわい感じの優しさではなく、
怒りや憎しみがあって、その感情を乗り越え、
また王子に平民を嫁にとる覚悟を問うたうえで結婚承諾するところなんかが良かった。
夢と現実の中間くらい。
あ、馬車や御者や侍従に白馬のあたりは夢全開で
よくよく知ってる話なのに、どきどきしましたね。
金髪にすると全然印象の違うヘレナ・ボナム=カーター、
コミカルな演技が上手いです。(ラストの唄も彼女かな?)
シンデレラと2人、まさかの変顔を披露してくれました。子供は変顔ねた大好きだからな…。
ケイト・ブランシェットのお義母はとても怖かった。こちらもよいお仕事でした。
ブランコに乗っていて落ちた靴を王子が履かせてあげるシーン
無駄にエロティックに演出されていて、ちょっと笑ってしまった。
あと最後の王子の水戸黄門シーン好きです。
あれ靴行脚のシーンをDVDで見直したら、ちゃんといらっしゃるのだろうか。
人種に関して配慮が感じられました。
ディズニーはこのあたりとても細やか。
「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」(同時上映短編映画)
御存知モンスターヒット作品、待望の短編です。
内容ばれ
「ほら、誕生日ねたとか風邪ひきねたとかオタクは大好きだろう?たんとお食べー」
「グワー!!公式さんにそんなことされたらオタクのやる事がー!グワー!!」
みたいななんかそういう幻覚が見えた。
だってプロの中のそのまた世界トップレベルの集団が本気で同人ねたをやったら
そりゃ上手いに決まってる。幸福な続編でした。
最後のほうのピンポイント爆撃オチとかわりと本気で笑った。
アレンデール姉妹最強伝説…。