映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「ザ・レイド GOKUDO」

2014年12月01日 | バトル映画

インドネシアのアクション映画「ザ・レイド」の続編です。
予算が増えたのでロケが多くなって、カーチェイスとかもやっちゃうし、
外国人俳優(松田龍平さん遠藤憲一さん北村一輝さん。アクションはしない)も呼んじゃうよ。
前半ややストーリーモードでおとなしめですが、
後半は相変わらずのノンストップバトルなので格闘が好きな人におすすめ。
ただし関節が逆側に折れたり顔が焼け焦げたり
釘抜き金槌が突き刺さって血がブシャーなので、苦手な人は無理です。
前作のキャラクターが好きな人にはちょっと残念な展開かも。

前回の働きが上の目に留まって、潜入捜査官にスカウトされる主人公、
マフィアのボスの息子と仲良くなるために刑務所へ送り込まれます。
そこで見事息子の信頼を勝ち得る主人公だが…というあらすじ。
ちょっと「新しき世界」が入ってる感じ。
インドネシアにもブロマンスの波がきてます。

内容ばれ

映画開始してすぐに、お兄さんが死んだことが分かります。
お兄さんの登場は遺影だけ…さらば兄弟萌え…。
色黒の北島三郎似も始末されます。

今回は個性豊かな殺し屋がずいぶん増えましたが、
釘抜き金槌を両手装備で襲い掛かってくる「ハンマーガール」と
金属バットと硬球という冗談みたいな武器の「ベースボールバットマン」
の兄妹は面白かったですね。きょうだい仲良しなのもいい。
ハンマーガールの人は格闘技経験なしだったらしいのですが、
身体の柔らかささえあれば、カメラを寄せてカット割りを工夫すれば
それらしく見えるものですね。

前作のちっこいおっさんことマッドドック先生は
ヤヤン・ルヒアンという人が演じていましたが、
このひとは東南アジアの伝統的な格闘技「シラット」の武闘家で
アクションコーディネーターをしているのですね。
ルヒアン氏は今回も違う役柄で出ているのですが、
前作で人気が出たせいか、美人の奥さんと子供がいて
彼等を養うために殺し屋をやっているとかいう無駄なドラマが入って、
彼は演技のプロではないのでそこのところは、ちょっと間が抜けた印象になりました。
黙って喜々として殺しに来るほうが聖性があった。

ザ・アサシンを演じたチェチェップ・アリフ・ラーマンもシラットの格闘家。
ラストバトルは日本の劇場では数分カットされているらしいのですが、
それでも重心が低く安定した動きは見応えがありました。

萌え的には、マフィアの息子に信用されて組織の若手として呼んでもらえた主人公が
ボス、その息子、幹部の3人の前で「服を脱げ」と言われたところがハイライトでした。
パンツを残したら「全部脱げ」って言われて気の毒だった…。
(まあ身体検査だったわけですけどね)
あとマフィアの息子との最後が、抱擁に見えたね。
苦悶で縋っているというよりは、柔らかく抱きしめているように見えたので、
ああ、好きだったんだな…と思いました。

膝を金属バットで裏からと表からの2回殴られて普通に歩いている主人公は
超合金で出来ていると思う。

今回も撮影中の怪我人が多そうだなという気がした。


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