宇宙人が攻めてきてドンパチ!系バカ映画です。
浅野忠信が準主役と言っていいくらいの活躍をします。
この手のアメリカが舞台の娯楽映画で普通の日本人が活躍するのって初めて見たかも。
その代り、リーアム・ニーソンはほとんど出ません。
(宇宙人VSリーアムだと思っていた……)
すごく内容ばれ
主人公はかなりのアホで、
住むところもない車もない職もない状態で、
お兄ちゃんに小言を言われています。
お兄ちゃんはとっても真面目ないいひとで、
そんな弟の世話をして、誕生日にはケーキに蝋燭を立ててやります。
しかし弟は上の空。飲み屋で会った金髪美女が
お腹が空いているというので、いいところを見せようと、
近所のスーパーに真夜中に不法侵入し、
天井と陳列棚を破損して警察に捕まったりします。
(このくだりはYOUTUBEの珍映像を丸パクリだそうですね。みんなよく気付くな!)
この冒頭の主人公クズ演出が丁寧過ぎて、中盤から
「あなた以上の階級の軍人はみな死にましたあなたが指揮官です御命令を」
とか言われても、「クズ男のドリか……」としか思えなかったので残念です。
浅野さんとのカプ押しもかなり熱かったのにあまり乗れなかった…。
(「俺達カップルか?」とか自分で言っちゃってどうするよ)
成長譚なのは分かりますがクズ演出は控えめで願いたい。
元ネタは「コンピューター海戦ゲーム・バトルシップ」で
ちょっと大きめのお兄さんお姉さんなら覚えておられる方もおられましょう。
映画中にも、ハイテク機器が使えなくなったため
あのまさに昔のゲームを思わせる画面と戦法が出てきたりします。
宇宙人は、元素がほとんど違う世界からやってきたにもかかわらず
目と鼻と口があり、二足歩行で、サイズがほぼ人間と同じで、
でもトカゲくんというところに最高に納得できぬものを感じました。
移動技術の割には兵器がお粗末というかまだ爆薬レベルというのも。
終盤30分、ミズーリ出撃のあたりは超燃え展開。現実的に考えたら無理があるけど考えない!
浦沢直樹さんの漫画によくあるあれです。式典を見た時からそうじゃないかと思ってた!
主人公とその彼女をとっぱらって、
ここを中心に据えてもよかったのではないかと思えるくらいです。
(浅野忠信は軽くあしらわれ、リーアムは若造と言われる…ステキ!)
構成せずに詰め過ぎたがために、カオスになったお弁当のような状態の映画ですが
私はミズーリのくだりが好きなので、まあいいかと思いました。
(そういえばこの監督の「ハンコック」も前半と後半が分離してたな…)
エンドロールのあとに映像がありますので席をお立ちになりませんよう。