シチリアとナポリ・・・その12

　2時間のフリータイムは結構の時間です。教会では結婚式が行われています。中をのぞくのは不謹慎ですからねえ。式の間外にいるチャンとドレスアップした小さな子供たちの両親に万国共通語で写真を撮らせてねと声をかけました。小さなモデルたちは最初はにかんでいて4人のタイミングが合いません。

　でもだんだんモデルぶりが板についてきて目線がこちらを向きます。そしてはじけるような笑顔がカメラに収まりました。

　ツアーの皆さんと食卓を囲んだものの、全部はいただけませんでした。ほうれん草のクリームスパゲッテイとカジキマグロのグリルにデザートはパナコッタ。そりゃあ当たり前でしょう！！

　でも何でこの時期のほうれん草なのかなあーと思うのは四季のある日本人の感覚かもしれません。
　日本の旅行会社は現地のツアーを買うだけで、企画にはノータッチなのかもしれませんね。今回誰がイニシャチイブとっていたかと言えば、運転手さんのように見えましたもの。するどいでしょう！

　でも文句は言えません。それはそれなりと言う言葉がある通り、私たちのお支払している金額がすべてのペースにありですから。

　帰りは自由だったのですが、これまた全員そろってホテルへ直行です。バスで登った道をロープウェイで帰ります。なんと手がかからない皆さんでしょう。

　イタリアの出生率は日本とどっこいどっこいでしょうか。それでも今回小さな子をたくさん見かけたような気がしました。ちょっぴり回復してきているのではないかな、は直感です。ウンベルト通りで玄関と２階のテラスにピンクのリボンがとっても素敵に飾られている家がありました。

　女の子が生まれたお祝いというか、みなさんにご報告なのでしょう。もう派手派手で、うれしさをこらえきれないというふうです。祝福されて生まれてきたのでしょう。

　眠るまでの一時日本の情報が欲しくてテレビを付けますが、なかなかやっていません。本当に日本は遠い国なのだと思い知らされます。日本が真ん中にある地図を当たり前だと思っていますが、欧州や米国の地図は違うと思うのです。この認識って必要だと思うのですが・・・・。

　テレビで放映している映画、当然言葉はわからないのですが、演技ってすばらしいですね、意味がわかるのです。日本のテレビほど頻繁にＣＭを挟みませんから集中して見られますがＣＭがまとまってきます。この最後どうなるか見たいと思っていても、ＣＭに寝かされてしまったのです。

　飛行機の中で伝染性の強い奇病が発生、乗り合わせた女性医師母娘、そして娘の恋人。副操縦士はスチュワーデスにプロポーズをしようと指輪を用意している設定です。この飛行機を着陸させられるでしょうか。治療中に注射針を誤って刺してしまった医師の発病。ここまでは見たんです、この後どうなったのかを是非知りたいのです。

　翌日どなたか見ていませんでしたか？って車内できいたのですが、映画ならともかく、テレビでは分かるわけないじゃあないですか、と添乗員氏にバツサリ言われちゃったけど、運転手さん位に聞いて欲しかったなあー。結末がやけに気になるんだけどなあー。
　
　夜中に水音で目を覚ましました「いゃあねえ、お水出しっぱなしだったのかしら」と半分眠りながら洗面所へ。水ちゃんと止まっています。あーあわかりました。排水のダクトが部屋側の入口のドアの横を走っています。これは人騒がせな。毎日寝るわけじゃあないからいいけど・・・。
　
　早朝海辺まで散歩です。ホテルは高台ですから下って行きます。もちろん帰りはその分登ってくるんですが・・・・。

　砂浜にはパラソルがきれいに並んで、ホテル専用ビーチなのでしょう。海水に手を入れてみるとサラサラです。海の匂いはしますが磯の香りはしません。

フロントの前を通ったらコーヒーのいい香り、期待を膨らませて、朝食のコーヒーにさっそく手を出しました、そんなはずありませんでした。オレンジのジェラードに生クリームがこのホテルの売りなのだとか。

　間違いなく甘いです。

　今日は移動日。シチリアにお別れして船で本土に向かいます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家

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