817 818 右岸 上下 辻仁成 集英社文庫
819 霧の証言 夏樹静子 徳間書店
820 夜更けの祝電 夏樹静子 新潮社
821 春になったら莓を摘みに 梨木香歩 新潮文庫
822 「いい家」が欲しい 松井修三 三省堂書店・創英社
823 人生の秋に ヘルマン・ホイヴェルス 春秋社
824 タックスヘイブン 橘 玲 幻冬舎文庫
読めなかった月です。
面白い本なのに、すぐに寝せつけられてしまって。
つまり日中体力を使っているからなのね。
タックスヘイブン、なかなか中身が濃くて面白い1冊。
「いい家」が欲しい、はここ20年来私が一番良く読んだ本。
最初の出版は1999年。
私はその出版記念パーティに出席した。
著者の松井修三さんとは、それ以前に何回も勉強会でお会いしていた。
新聞の1面の下に「建てた人は読まないでください、ショックを受けますから」という広告を目にした方も多いと思う。
その頃「外断熱」で建てる住宅はなかったから、まさに我が国の住宅を変えたと言ってもいいと思う。
ハウスメーカーの様に広告にお金を掛けられる訳ではないから、なかなか知名度が上がらなかったが、松井さんが、私たちの思いを本にしてくれた。
出版パーティで、松井さんが、この本を読んだ100人の内1人でも建ててくれればというスピーチをされた。
帰りの列車の中で、この本を読んで私は感動で震えた。
松井さんは当時工務店の社長さんだったが、ご自身の建てられた家を検証して書かれた本。
実践とさまざまな実験を重ねて、現場を熟知して書かれている。
そこに書かれている言葉は、まさに私たちが日頃お客様にお話している言葉。
それ以来20年以上のロングセラーとなっている。
本の中身は、私たちの建てる住まい同様、どんどん進化している。
一棟建てるごとに研究と工夫をこらしてきているから。
この本は家を建てる前の必読書とも言える。
読めば目から鱗。
弊社に依頼されるお客様はこの本を読んでこられる方がほとんど。
「住みこごち」を追求した住まいだから。
軽井沢・立科に別荘を建てられるお客様も多い。
東京の住まいより、冬も暖かくて快適だからとおっしゃられる。
日本は四季の国だが、そこに梅雨と秋の長雨の時季が加わる、それらの時季を快適に住める家。
今回私が読んだのは最新版。
活字離れの時代だ、松井さんはそこを重視したのだろうか。
本当に急所を押えて、一層読みやすくなったと、一足早く読み終えた社長と感想を言い合った。
弊社、会社から1時間で行ける範囲しかお仕事させていただきません。
それは不具合があった時にすぐ駆けつけられないからです。
これから家を建てようとお考えの方には是非お読みいただければと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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