ブルーベリーのお話

　お客様にご紹介の土地の上下水道を調べにお役所に出かけました。お一人がパソコンで検索していました。その隣の席で担当者からお話を聞き終えましたら、「お久しぶり！！」の声。

　検索していた女性です。幼馴染でした、この前会ったのはいつのことでしょうか。
「あなた今日お誕生日でしょう」と偶然出会うにはいい日でした。

　お互い仕事中の身です。近々の再会を約束して別れました。7月に生まれた幼馴染が多いので、この月になるとネギ畑でトンボを捕まえていた頃を思い出してしまいます。

　会社の構内のブルーベリーが熟しはじめました。なにぶんシロウトなので、剪定部分がぜんぜん出来ていませんから、年ごとに収穫が多くなるということがありません（笑）

　先日「突ちょう枝」・・・どんな字書くのかよくわかりません・・・がいっぱい伸びたので、私が「あれは養分が取られていけないらしい」という俄知識をご披露しました。たしか先生がみえられた時に、ポキッと折られたから。

　昼休みに電話してお聞きしょう・・・・のはずが、社長はバッサリと根元から伐ってしまいました。気の早いことときたら・・・。

　毎年新枝を伐っていたら、木はどこから大きくなるのかなあ、とあらためて思った次第。

　昨日来社されたお客様はブルーベリーの先輩です。教えてくださいました。「とちょうし」を途中から折るのだと。そうすると脇目がでてきて、来年花芽ができるのだそうです。

　お聞きすればまったく理にかなったお話です。農業はある日突然に本物になれるのではないと良く分かります。

　そんな訳です、来年はともかく再来年あたりは期待できるブルーベリーです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家

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シチリアとナポリ・・・・その11

　日本語メニューを掲げているレストランで時間つぶしをすることに即決で決めた私達。そのメニューに「ウニのパスタ」があったから。ウニを食べるのは日本とシチリアって聞いたことありませんか。ここで食べなかったら当初の夢がかないませんもの。

　魚介類のボイルとウニのパスタとワインをオーダーしたけど、30分たっても料理が出てきません。他のお客も誰一人来ません。このお店の経営大丈夫かしらなんて余計な心配までしてしまいました。まあ時間がかかるのはいいんですよ時間つぶしだから。

　でもなんのことはありません。こちらのレストランの時間は８時過ぎ頃からお客様がお見えになるようで、いかに私たちが気の早いお客であったことか。

　日本語を勉強しているという給仕なのか、オーナーなのかが不明の彼が日本語で接客してくれます。ウニも熱いパスタでとろりと溶けて最高です。

　この街階段の街です。階段の一番上のお店のテラスから見ると正面は新しく見える建物も実際は古い物だというのがよくわかります。遺跡までとはいかないまでも、古い建造物を修繕しつつ維持している石の文化が良く分かります。こんなに木がないゆえの石の文化なのか、その逆なのかとも。

　暇にまかせて見ていると１階下の美容室の女性オーナーらしき人が石段に腰かけてタバコをすっていましたが、その吸殻を石でもみ消した後、１段下に投げ捨てました。この国の人の喫煙率は高そうです、そして街のいたるところに吸殻が落ちています。それが石畳ゆえいっそう始末が悪そうです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

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