作者には「咳こめばマチスの赤の溢れくる」という句があ
る。絵画鑑賞が趣味の作者、色に敏感なのは当然。特に、赤
にはインスピレーションが湧くのでしょうか。掲句、正座し
ての措辞には牡丹と作者の一対一の対等な関係を感じさせる。
そんな緊張感漂うなか牡丹の緋色がいっそう美しく作者を魅
了したのだ。(中井由美子)
る。絵画鑑賞が趣味の作者、色に敏感なのは当然。特に、赤
にはインスピレーションが湧くのでしょうか。掲句、正座し
ての措辞には牡丹と作者の一対一の対等な関係を感じさせる。
そんな緊張感漂うなか牡丹の緋色がいっそう美しく作者を魅
了したのだ。(中井由美子)