「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

読経や大くまんばち飛び込み来 平賀良子 「滝」7月号<滝集>

2012-07-10 05:10:10 | 日記
 年忌の御法事でしょうか。「大くまんばち飛び込み来」の
臨場感が動画のように場面を伝えてきます。たくさん飾られ
た仏花を両脇に和尚さんが読経を上げる後ろ姿。飛び込んで
来た大きな蜂にざわざわしだす家族や親戚。熊ん蜂は体が2
センチ以上もあり翅音が強烈なために獰猛な印象ですが、ひ
たすら花を求めて飛び回る蜂です。仏花の蜜を吸いに来たの
でしょうね。危険はないのですが、やっぱり怖いですね。「南
無阿弥陀仏」が、みんな身を伏せて怖さを回避するために唱え
られているような面白さもありますね。(H)