「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

老鶯や峡に眠れる化石竜 鈴木弘子 「滝」7月号<滝集>

2012-07-13 04:06:24 | 日記
夏を伝える鶯が鳴く。緑の濃い渓谷の透き通った水の流れ、
その飛沫を光らせる陽射し。そこに恐竜が眠る山肌が見えて
いる。旅の写生句なのでしょうね。老鶯という小さな存在が、
ジュラ紀の過酷な自然異変に絶滅した恐竜を象徴して今と昔
を繋げている。長い地球の歴史が思われる「眠れる」が効い
ていますね。(H)