「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

別れの手振る真ん中を夏燕 芳賀翅子 「滝」7月号<滝集>

2012-07-03 04:56:45 | 日記
 いつまでも別れを惜しんで振られている手。デッキから離
れて行く船だろうか。七色のテープが行く人と送る人を繋い
でいる。その真ん中を夏燕が過って行った。それを発端に次
々に切れるテープ。雛を育てる頃の燕が野や町中を忙しく飛び
回る鋭利な刃物のような飛翔が、思われます。燕の雛も、そ
ろそろ巣立ちですね。(H)